顔を洗うときなら洗顔、手を洗う時はハンドソープ、体を洗う時はボディーソープなど洗う場所によって、石鹸や洗剤の名称が異なります。特に洗う場所が被っているにもかかわらず、名称が違うのはどういう事なのでしょうか。
ハンドソープとは?
ハンドソープ(英語ではhand soap)はたくさんの種類が出ていますが、ハンドというからには「手」を洗う石鹸です。外から帰ったときや、手が汚れたときに水だけで洗うのは心もとないため、ハンドソープを使うことが多いのです。
内容としては「殺菌成分」「消毒成分」が主な機能です。ジェル状になったものや、液体のもの、泡用までいくつかのタイプに分かれますが、効能はどれも大差ありません。
最近ではアロマの良い香りがするものや、手が荒れないように潤い成分を配合していたり(肌が弱い人に弱酸性など、配慮した製品が増えています)、油汚れを分解する機能の製品まで出ています。
特に料理をする人や、風邪を引いていたりする方は食材に菌が付着しないように、手でくしゃみを防ぐので手が菌に覆われてしまう可能性が高いです、そういうときにハンドソープが役に立ちます。
余談ですがハンドソープと聞くと、ホテルなどへ行くと、手をかざすだけで自動で出てくるタイプが人気で自宅用に欲しいところではあります。
ボディソープとは?
ボディソープ(英語ではBody Soap)とは主に体全体を洗うための石鹸です。足の先から首の辺りまでカバーできる範囲は広く、これ1本でほとんどの部分を洗うことが出来ます。
大人ならまだしも赤ちゃんを洗う場合は、肌が弱いので弱酸性を使ったり気をつける必要があります。キメが細かい泡タイプのものや、汚れや汗をきちんと落としてくれるものなど、液体タイプと泡タイプがあります。
冬のカサカサとお肌が乾燥する季節には、肌の乾燥を防いでくれる成分や潤いや保湿成分を重視したものが人気で、ミルクプロテインなどセラミド・パウダーといった名称で販売されている事が多いです。
香りも心地よいものも多く、赤ちゃん専用のベビーソープなど生まれたての赤ちゃんにも使用できる、髪も洗えるようなタイプも存在しています。
確かにボディなので「手」を洗うことも出来ますが、ハンドソープとはどう違うのでしょうか。
ハンドソープとボディソープの違いはどこにあるのか?
その違いは、「衛生面」と「潤い」の違いです。確かに両者とも似たような効果の効能があります。しかしハンドソープは殺菌や消毒といった衛生面、ボディソープは潤いやしっとり保湿といった効能が重視されています。
確かにハンドソープでも潤いや消毒はあり、ボディソープでも殺菌や消毒が含まれている場合がほとんどです。しかし比率が異なり、重きを置いているところが全く異なるのです。
殺菌と消毒の違い
ここで疑問になるのですが「殺菌」と「消毒」の違いは何でしょうか。似ているようで異なるこの違い、確かめて見ましょう。
■殺菌
これは、文字通り「菌を殺す」ということを指しています。細菌を死滅させる、という意味ですが、この用語には、殺す対象や殺した程度を含んではいません。
■消毒
物体や生体に、付着または含まれている病原性微生物を、死滅または除去させ、害のない程度まで減らしたり、あるいは感染力を失わせるなどして、毒性を無力化させること、をいいます。
出典:日本石鹸洗剤工業会
日本石鹸洗剤工業会によると、これを見る限りは菌を倒すことと菌を無力化することという風に違うことが分かります。物によっては殺菌の方が手へのダメージが大きい可能性があります、それだけ菌を倒すには強い石鹸が必要になる可能性があるからです。
殺菌・消毒どちらにも言える事ですが、手を綺麗にしてくれるのに加えてあまり手へのダメージを蓄積させずに配慮されている製品を探してみるのも良いかもしれません。
おしゃれなディスペンサーが人気
詰め替えようとしてハンドソープやボディーソープの入れ物を、可愛いものやおしゃれなものに変更する方が増えています。コーナン等のホームセンターや、セリアやダイコクといった100円ショップでも販売されています。
陶器でできたものから軽いプラスチックのものまで、詰め替えボトルは本来のものでは面白くないので、気分転換に変更するのもお風呂を楽しくするコツなのかもしれません。ただし陶器は割れる可能性があり、ポンプは錆びる可能性があります。もう一方のプラスチックはすぐに壊れたり汚れやすくなる可能性があるので、どちらを選ぶかは好みによるでしょう。