地元の会社が所属する「商工会議所」「商工会」はどこに違いがあるのか

街中で見かける○○商工会議所、○○商工会と地名が付いたものがあります。その地域で事業をされている方は、地元の商工会議所や商工会に加入していると思いますが、それぞれ何が違うのでしょうか。

商工会議所とは比較的規模の大きい会社が加入している

商工会議所とは商工会議所法に基づき設立されたもので、主に市域で組織されている事がほとんどです。会員の規模も市部の小規模事業者が中心ですが、商工会と比較すると中堅・大企業の割合が高いです。

事業内容については、商工会議所は地域の総合経済団体として中小企業支援事業の他、原産地証明、商事紛争の仲裁等国際的業務を行っています。

商工会とは町の小さな業者が加入している

商工会とは商工会法に基づいて設立されたもので、主に町村の区域に多いです。会員の規模は町村部の小規模事業者が中心で、9割を超える会員が小規模事業者となっています。

事業内容については、商工会は中小企業施策、特に小規模事業施策に重点を置いており、事業の中心は経営改善普及事業をおこなっています。

どちらも事業の応援をしている地域に大事な拠点

分かりやすくいえば、商工会議所の方が企業支援のみならず、地域の経済活性化全体の業務を扱い、商工会は企業支援に特化した業務をしている、と思っていただければ分かりやすいのではないでしょうか。

最近は平成の大合併により、同じ市域にも商工会議所と商工会が混在する自治体も増えてきました。

市役所や支所の関係に似ている?

地域に市役所は1つですが、更に細分化された場所に支所が存在します。出来ることは限られていますが、市役所まで行かなくても住民票や戸籍など手続きが出来る場合も有ります。

商工会議所は市に1つしかなかったりと少ないですが、更に地方や田舎では町や村単位で細かくたくさんの商工会が活動しています。