目薬を選ぶときは「ビタミン」「タウリン」「添加物の内容」で選ぶべき?

パソコンや携帯電話をずっと使っていると目に負担がかかり、疲れ目になったりピント調節が難しくなったり、かすみ目になったりします。コンタクトをしている方は乾燥しないように目薬をさしたりと、目を酷使する日本人は目薬を常備している方が多くいます。しかし薬局やドラッグストアへ行ってみると、種類があまりにも多く選ぶのに困ってしまいます。どこがどう違うのか、どういう基準で選べばよいのでしょうか。

目薬の選び方1:清涼感

目薬を選ぶ際に「清涼感」「クールさMAX」などの記載を見かけます。それは目に差した際に感じる爽快さのことを指しています。しかしあまりにもスッキリしすぎて目が痛くなることもあり、充血してしまうことがあります。基本的に安全性を確認した上で販売されているので問題はないのですが、メントールが含まれている場合は注意が必要です。

花粉症を生じている目に使うと、目薬の抗アレルギー作用により症状が改善するどころか、結膜への障害性が増し、かゆみや充血がさらにひどくなることもあるのです。

また、メントールを含む目薬にも日持ちするように防腐剤を含んでいます。本来はその防腐剤は低濃度では眼球には障害を起こすことはありませんが、涙液が減少しているドライアイの目に使うと、防腐剤が洗い流されることがなく、さらに点眼の回数が増えて、防腐剤が長く角膜を刺激するために角膜に傷を作ることがあるのです。さらに、メントールがその傷を刺激して、爽快感を感じるはずのものが、沁みるような感覚に変わり、さらに傷の程度が強くなってくるにつれて痛みへと変わってきます。

出典:ある奈良県の眼科医が目について書いたブログ

後述しますが防腐剤の添加物が含まれている点に注意が必要なのと、角膜に傷がある場合は痛みになる可能性があります。

目薬を差す際は、点眼する回数(1回1~3滴、1日5~6回など)や清涼感も依存するクセを作らないように程々にしたほうが良い場合があります。アレルギーを持っている方や、痛みを感じる場合は要注意で目薬を変更することを考えましょう。

目薬の選び方2:ビタミンとタウリンの違いを把握する

ビタミンは主に目の組織代謝を活発にするために使われます。ビタミンにもビタミンAやB6、ビタミンCなど様々な種類があります。

目の機能維持に必要な様々な成分を含む涙を目の表面に留め、潤すためのムチンの産生を促進する成分がビタミンAです。さらに、角膜上皮細胞の修復・保護を助ける作用をもつヒアルロン酸の産生を促進することが報告されています。

出典:年齢などによる目のトラブルに効果的なビタミンA スマイル40

ビタミンAとは、目の潤いを保ってくれて、ビタミンEとは抗酸化作用や血行促進機能があります。ビタミンB2が角膜を保護してくれたり、ビタミンB12が末梢神経を助けてくれます。

タウリンに関しても目の組織代謝を活発にするために使われます。タウリンとは、イカやタコや貝類に含まれる成分で、細胞を保護したり機能を調節してくれるものです。

このように組織代謝と一言で言っても、微妙に役割が異なっていますので目薬を購入する際は何で構成されているのかを確認しましょう。

目薬の選び方3:添加物に気をつける

目薬には「防腐剤」が含まれているものがあります。食品でもありますが、防腐剤とは腐るのを防いでくれるものです。期限が長い理由はこの防腐剤が使われているからなのです。

ドライアイの場合は涙が少ないため、流せるはずの防腐剤が涙で流せません。その為に目へ菌への攻撃と同じようにダメージが残る場合があります。

コンタクトの人は、レンズに防腐剤が付着してしまう可能性があります。そうすると角膜を傷つけてしまう可能性が出てくるのでオススメしません。

しかし防腐剤を一概に悪者扱いにすると、期限が早すぎるばかりか少しでも雑菌が入ると目薬がすぐにダメになってしまいます。1回きりの目薬ならば良いですが、通常は常備しておくものですので防腐剤が無い場合は早いサイクルで買い換える必要が出てきます。

もう1つ注意する必要があるのが「血管収縮剤」です。元々は充血を抑えるためのものですが、疲労回復しなかったり目が真っ赤になって逆効果になる場合もあるそうです。

目薬の選び方は人それぞれだけれども・・・

防腐剤が気になる方は、防腐剤フリーを選びましょう。少し値段は高くなる場合がありますが、より本来の涙に近い涙成分で出来ている目薬もあります。刺激の少ない自然のままの目薬を使ったり、ビタミンやタウリンなどが入っている目薬を選びましょう。

高ければよいというわけではなく、目のかゆみに効くものや、炎症を抑えるもの、花粉やアレルギー対策のもの、疲労成分に特化している物、充血に特化したものなど目的にあった目薬を選ぶようにしましょう。