心理状態を意味する?「ナイーブ」「ナーバス」「デリケート」の違いとは

あの人はおとなしい人だから・・・あの人はつらい事があって今の状態は・・・など、心理状態や内面を表現するときに用いられやすいのがこれらの言葉です。ポジティブではなくネガティブ表現で用いられることが多いですが、それぞれ少しずつ異なった意味を持っています、どこに違いがあるのでしょうか。英語の本来の意味というよりかは、日本ではカタカナ日本語として使われた際に、ニュアンスの違いがあります。

ナイーブとは純粋?

ナイーブとはナイーヴと表現する場合もあり、英語ではnaiveと書きます。意味としては「内向的」「素直」「傷つきやすい」で使われます。フランス語の語源としては「「生まれたままの状態」という使われ方もします。

内向的な性格の人を称して、「彼女はナイーブな人だ」という使い方をします。一時的な状態というより、その人本来の性格を表す表現といった使い方が最も近いのではないでしょうか。幼稚園に小学生や中学生という学生の間は人間は「ナイーブ」なものですが、「単純」「世間知らず」という負の意味もありますので、あまり不用意に使わないほうが良いのかもしれません。

ナイーブと聞くと「クラシエ」の植物性洗顔フォームやボディーソープにクレンジング、シャンプー&コンディショナーが製品として有名で、CMで宝塚の方が出ていたり使っている方も多いでしょう。言葉として聞いたことはあっても、本来の意味は知らない方も多いのではないでしょうか。

ナーバスになっている人の扱いは慎重に

ナーバスとは英語でnervousと書きます。一時的に「神経質な状態」になっている場合に使われる言葉です。「彼は今少々ナーバスになっている」「彼女は旦那の手術を控え、ナーバスになっている」といった表現で使われます。

神経が過敏な状態になっているので、一言一言に注意が必要になります。対応によっては怒ったり、更なるストレスを与えてしまうので、どう接するかに注意が必要です。あまり余計なことは言わずに聞き手に徹することが重要です。

デリケートな性格は悪いことではない

「傷つきやすい」「繊細な」という意味でよく使われます。これも、一時的な状態というよりかは、その人本来の性質を表現する場合に多く使われます。例えば「デリケートな性格だ」と言うのは、「面倒・扱いづらい」と考えられがちですがそれだけ感受性が強いということです。

昔ながらの古い古時計を見て「デリケートな作り」いう表現もあります。これは月日が経過しても壊れていない、それだけ精巧に作られた物という意味です。

他にも男女差の問題、ホームレス問題、国家間問題といったことを「非常にデリケートな問題」といいます。これは「細心の注意が必要なこと」を指しています。

基本的にはあまり良い意味では使われない

この厳しい現代社会で疲れたときや、人の気持ちが少々弱い時などによく使う言葉がこの3種類です。これらの内面を分かっていない状態で、刺激する状態が続くと心が悪化して「うつ病」や「心の病」を引き起こす可能性があり健康やモチベージョンといった「やる気」にも影響します。

仕事や人付き合いにコミュニケーションなど、悩みを抱えるときが多くなりますがナイーブやデリケートは特に純粋な優しい心を持っているからこそ、そのような状態になります。ナーバスも真剣に物事を捉えて考えているからこそそうなるのであって、負の意味だけでなく前向きな表現として捉えることも可能なのです。