チューハイ(酎ハイ)やビールの成分「糖類」「糖質」の違いを知って、健康に気をつけよう

健康の為に糖を控える、糖質を控えるという言葉は聞かれます。塩分や糖分は出来る限り主食で摂取して、それ以外では極力取りたくは無いものですがジュースやお酒によって表示が異なります。どちらがどのような意味になるのでしょうか。

糖尿病患者が増えている

現在の日本人で糖尿病患者はたくさんいますが、その原因として「遺伝から来るもの」と「環境から来るもの」の2つに分かれています。遺伝とはそのままの意味で、父親母親の両親からの家族遺伝であったり、環境は食べすぎ(飲みすぎ)やストレスに運動不足と肥満からきたり、油や糖分を過剰に摂取したりといった理由です。

糖尿病で症状が重くなると白内障や動脈硬化に肺炎や心筋梗塞といったリスクも高くなり、様々な合併症状を引き起こします。高血糖・高血圧にならないようにメタボ防止を、という声も聞かれます。

缶には様々な成分表示がある

缶をみてください、ジュースやお酒には「エネルギー」「たんぱく質」「脂質」「炭水化物」「食塩相当量」「ナトリウム」「リン」「カリウム」といった表示がされています。ほとんどが100ml当たりの成分量ですので、350mlの場合は、単純計算としてそれに3.5を掛け算して計算してください。例えば100ml当たり「糖質15g」と書かれていれば350ml当たり「糖質52.5g」入っているという計算です。

糖類ゼロは糖が入っていないという事ではない

糖類というものは、ブドウ糖や果糖・それに砂糖も含まれています。これが無ければ糖が無いと考えるべきではありません。なぜなら糖類は糖質の中に含まれているからです。つまり糖類ゼロでも糖質は存在する場合があります。

糖質ゼロの方が糖の量を信用できる

糖質とは糖質+糖類といったように、糖質の中に糖類が存在します。成分表示を見てください、キシリトールとかアセスルファムKといった表記は糖質に含まれるものです。糖質がゼロということは糖類もゼロと考えて問題ありません。

糖分ゼロ・糖質ゼロの意味を覚えておく

食品表示法では糖質ゼロや糖分ゼロという表示でも実際には「0.5g未満」の場合、ゼロ(0)表記することが出来ます。ですのでゼロだからといって全く無いと考えてはいけません、ほとんど無いという言い方の方が適当でしょう。これは「カロリーゼロ」表記の場合も同様で完全にゼロというわけではないのです。

炭水化物の中に糖が入っている?

表記上では炭水化物の中に前述した「糖質」と「糖類」が入っています。糖質と糖類を抜けば残っているのは「食物繊維」ですが、これは糖とは役割が異なり消化されません。ダイエットに聞かれる「糖質制限」という言葉がありますが、糖質を制限するという事は糖類も制限します。しかし炭水化物の中にある食物繊維はその制限に当てはまりません。

食物繊維が不足するとお通じが悪くなったり(便秘)しますので、糖質制限中では対象外となるので水と一緒に食物繊維を摂取している方も多くいます。少しでも糖質を抑えた方がいい理由は、米やパンに麺類といった主食物に糖質は普通に含まれているためです。かといって全く取らないと栄養不足となりますので、取り過ぎないよう意識しておくことが大事なのです。