言い方がおしゃれかどうかだけ?「パスタ」「スパゲッティ」の違いについて

イタリア料理と言えばすっかり定着した「パスタ」という言い方があります。以前は「スパゲッティ」と呼ぶのが一般的でした。ただ単におしゃれな言い方をしているだけだ、と思われている方も多いかもしれません。それは以前「〇〇スパゲッティ」と言っていたメニューを「〇〇パスタ」と変えたお店も多いからですが、実は「パスタ」と「スパゲッティ」には、明確な違いがあります。

パスタとは総称の物の名前

パスタとは、本場イタリアでは小麦粉を練って作ったものを総称してそう呼びます。マカロニのように短く筒状の物もパスタ、ラザニアに使われる板状の物もパスタです。

確かにポルチーニ・ゴルゴンゾーラ・ジェノベーゼといったスパゲッティよりもおしゃれに思えるのも無理はありません。

スパゲッティとは

スパゲッティとは、パスタの一種で細長い棒状のものを指します。麺の太さは2mm前後で、それより細い物は「カッペリーニ」と呼びます。夏の冷製パスタに使われることが多いのは、カッペリーニです。

元々はイタリア語のspago(ヒモを意味する)が複数形になって、spaghettiになったといわれています。それほど細長いものとして愛されてきました。

スパゲッティの太さのものが最も使われ、多くのお店のメニューで提供されています。スパゲッティやスパゲティーと呼ばれます。

ナポリタンやミートスパゲッティなど、お店だけでなくスーパーやコンビニでも定番商品として人気です。

「パスタ」「スパゲッティ」の違いは麺の太さ

パスタという大まかな区切りの中に、スパゲッティという種類の「太さ」が存在することになります。ということはスパゲッティの全てをパスタと呼んでも間違いではないことになるのです。

ですからスパゲッティ屋さんは、パスタ専門店と名前を変更することも多くあったのです。日本ではスパゲッティの方が昔から呼ばれていましたので、スパゲッティと聞くと昔ながらの喫茶店を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

どちらで呼んでも問題は無い

日本で流通しているのは、スパゲッティとマカロニがほとんどです。そのためパスタにそれほど多くの種類があることは知られていません。イタリア料理店で出される麺=スパゲッティ=パスタと言われるようになったと推測されます。

市販のカゴメやママーなどナポリタンソースは美味しくて、手軽に作れるため日本で長年家庭で作られている理由なのかもしれませんね。