「サラミ」「カルパス」「ドライソーセージ」の違いは水分量

おつまみに人気の食べ物と言えば、野菜やきゅうり、冷奴に厚揚げや魚などがあり、ナッツやフルーツも合います。定番と言えば、やはり「サラミ(英語でsalami)」ですが、似たような種類がいくつか存在します。それは「カルパス」と「ドライソーセージ」です。

同じようなおつまみ、本当に違いがあるのか?

スーパーに買い物に行って、おつまみを買おうと探してみると「カルパス」や「ドライソーセージ」と様々な名称で呼ばれていて迷った事はありませんか。実際に購入して食べてみても、違いが分かりにくいこの3種類、実は明確な違いがありました。

ドライソーセージとは?

ドライソーセージとは何なのでしょうか。これは分類名の一種で、農林水産省・日本農林規格によると、肉を腸に詰めた後に、加熱をしないで乾燥したもので水分量が35%以下にしたものをドライソーセージと言います。

参考:ソーセージの日本農林規格 農林水産省

ドライソーセージに似たもので、他に「セミドライソーセージ」というものがあります。こちらは肉を腸に詰めた後に茹でるか蒸すかによって加熱し、もしくは全く加熱させずに乾燥させた場合で、水分量が55%以下のものを指します。つまり、作り方と水分量が異なるという事です。

サラミとカルパスは国が違う

では「サラミ」と「カルパス」とは何なのでしょうか。この2つはどこの国が「由来」かということで、2つに分けられます。

イタリア由来の場合は、「サラミ」と呼ばれています。そしてロシア由来の場合は「カルパス」と呼ばれているのです。

またサラミを作る際には、牛や豚挽肉しか使いませんが、カルパスを作る際には鶏挽肉を入れる場合があります。

そして「サラミ」は「ドライソーセージ」に分類されますが、「カルパス」はその製法からは「セミドライソーセージ」に分類されることがほとんどなのです。”

若干カルパスの方が食感が柔らかいのは、水分量が違うためだったのです。水分量の差がどの程度異なるかは35%以下と55%以下の両方を買って食べ比べてみてください。慣れれば目をつぶっても、水分量の差でどちらがサラミかが分かるようになるかもしれませんね。

おつまにの他にもサラダやピザにトッピングとして乗せるのもありで、食卓の用途としては幅広い食材です。