「モニター」と「ディスプレイ」の違いは、使用目的にあります

パソコンで作業している人、それはモニターを見ていますか、それともディスプレイを見ていますか。そう質問されたら答えに困るのではないでしょうか、画面を見ているといえば伝わりますが、正確な違いがこの2つにはあります。それは使用の目的が異なっているという事です、どう違うのでしょうか。

ほとんど同じ意味で使われるモニターとディスプレイ

PCから「HDMI端子」や「DVI端子」を通して、画面が出力される液晶の機器があります。「モニター」と呼ばれたり「ディスプレイ」と呼ばれたり、2つの呼び方をします。結論から言うと、実はどちらの呼び方でも問題はありませんが、言葉が違うということは、本来の意味は異なるという事です。

モニターとは何か?

モニター(英語でmonitor )とは何でしょうか。これは「監視する物」という意味になります。余談ですがモニター募集という言葉があります。アンケートや体験談を聞いたり収集するものですが、それは和製英語で、ネイティブには通じません。ですのでモニターというのは、コンピュータのみの意味になります。

パソコン内で何が起こっているのか、例えばインターネットエクスプローラーを立ち上げて、ウイルス対策ソフトが立ち上がって・・・等、行われる作業を情報として扱い正確に画面に映し出す機能に着目した名前と言えます。

この言葉の他の使われ方は何かあるでしょうか。例えば音楽を作る人が、最後の仕上げ作業の為に、正確な音を欲しい時に使う「音響機器」を「モニタースピーカー」とか、「モニターヘッドホン」等と言われます。つまりこのことから、「正確な情報を出力する物」というものが「モニター」なのです。

ディスプレイとは何か?

ではディスプレイ(英語でdisplay)とは何でしょうか。ディスプレイとは、「映像」「画像」など「視覚的なものが出力されて映し出される機器」の事を指します。

スーパーや電気屋に行くと、「店頭ディスプレイ」と言われる飾り付けが見られます。まさにその飾り付けがディスプレイなのです。

現在は同じような意味で使われる

どちらも解像度や明るさ、高さを調節したりと、現在では言葉こそ違いはありますが、内容的にはほとんど同じ意味で用いても問題はありません。物としての違いは無く、意味が若干異なるという事なのです。