パソコンを攻撃するもの?「ランサムウェア」「ウイルス」「スパム」の違いについて

「ランサムウェア」や「コンピューターウイルス」が、世界中で猛威を振るっているとニュースになります。パソコンだけでなく携帯電話・スマートフォン(iosのiphoneやandroid)も危ないとされていますが、スパムという言葉もあるようにそれぞれ違いがあります。具体的にどれがどう異なるのでしょうか。

コンピュータウイルスとは

コンピュータウイルスとはパソコン・携帯電話問わずにコンピュータに被害を与えるプログラムの事を言います。ウイルスには大きく分けて2種類存在します。

【トロイの木馬】
ギリシア神話における装置で、木でできており中に人が隠れることが出来るものです。これにならって名前が付けられています。悪いプログラムとは分からないように細工されており、普通のファイルに偽装されたりし、何らかの発動条件を満たすと動くというものです。何月何日と日付で動いたり、ネットに繋いだりと行動を起こすことで引き金になるのです。

【ワームウイルス】
ワームとはミミズやサナダムシといった虫から名前が取られたもので、自分の端末がこれに感染するとインターネット回線やUSBなどを通じて外部へ拡散する土台にされます。

主な感染源・感染経路は「メールの添付ファイル」「共有フォルダ」「SDカードやUSBによる外部メディア」とされています。対策としてはメールで拡張子(ファイルの形式)LZH/ZIP/EXE/RAR/CABといったものは特に不用意に開いたりクリックしてはいけません。

他の事例としては「ワード」や「エクセル」といったオフィスファイルでも、マクロというプログラムを組むことができるので危険な場合があります。拡張子XLC/DOC/PPT/MDBなど。

ランサムウェアとは

ランサムウェアとは「身代金ウイルス」です。コンピュータウイルスの一種で、これに感染すると使っている仕事のファイルや個人的な写真はもちろん、パソコン自体の機能がロックされたり、暗号化されて起動が不可能になります。指定された銀行口座にお金を振り込まなければ使うことができない、と脅してくるものです。

削除・駆除しようとするとすることは難しく、パソコンの熟練者でも1度感染すると厄介です。復元すれば良いのですが、そのコマンドはパソコン上でロックされます。スマートフォンの場合は電話することも出来なかったりと、非常に厄介です。

進入経路は様々ですが、ウイルス対策ソフトを最新にアップデートしたり、危ないサイトへアクセスしないようにし、メールの添付を開かないことを心がけなければなりません。windowやmacのOSをアップデートし、ファイアウォールを導入して日頃からバックアップを取っておく事が対策です。

スパムとは

スパムとは迷惑メールの事で、大量に無差別にメールを送ることを言います。メールや掲示板のコメントやトラックバックで使われることがほとんどでしたが、Twitter(ツイッター)のツイートやダイレクトメッセージを送ったり、アプリを入れて勝手に連携されてスパムとして判定され、解除が必要になった場合もあります。

iphoneやandroidで普通に使っていただけなのに、いつの間にかアカウントが乗っ取りにあい、スパム発信者とされていたという話まであります。迷惑メール対策も乗っ取られてスパムを発信してしまった場合も、安易な推測されやすいパスワードを変更してセキュリティーレベルを2段階認証にするなど対策が必要です。

ウイルス対策ソフトを入れておけば十分?

では「ウイルスバスター」「マカフィー」「カスペルスキー」「ノートン」「ESET」「ウイルスセキュリティー」といったウイルス対策ソフトを入れていれば安全なのでしょうか。

パソコンだけでなく、スマホに入るソフトもあります。しかし種類によってはファイアウォールが弱かったりマックには対応していなかったり、セキュリティーの監視の仕方も様々です。端末の起動が遅くなったり不正サイトやパスワードの管理も得意不得意あります。またウイルスが出てからの対策を取ることが基本となっており、パターンが同じなら防ぐこともありますが、万全ではないことを考慮する必要があるのです。

日頃のセキュリティー意識の向上や、知らない無線LAN(無料wifi)には入らなかったり、怪しいサイトやリンクには興味を示さないことが重要です。知り合いや友達からのメールやメッセージのリンクでも、どう考えてもおかしいタイトルや雰囲気のものは確認を取ることも大事です(本人ではない成りすましの可能性がある為)。万が一感染した場合は、パソコンが得意な方やパソコンショップに持ち込んで、有料ですが対応してもらいましょう。