君は「内弁慶で外地蔵」だったのね、「外弁慶で内地蔵」とどちらで言われたほうがいい?

人は誰しも二面性(相反する2つの性質)を持っています、家の中での行動や態度と外へ出たときの行動や態度は異なります。家の中ではある程度自由がききますしリラックスできます。しかし外では人目や人間関係、コミュニケーションが存在します。このため「内弁慶」「外地蔵」と言う言葉が使われますが、どのような違いがあるのでしょうか。

弁慶と地蔵の違いについて

大人や子供といった老若男女に関わらず、性格や心理状態を表すために「弁慶」「地蔵」という2つの言葉が使われます。両者の印象はまるで正反対です。

弁慶とは周りから見ると怖い存在であり、怖い存在の人が暴れると自分勝手で威張っている印象があります。一方で地蔵は大人しくて動かずに、雪の降る場所でもじっと身を潜めるように静かな印象です。

内弁慶で外地蔵はヘタレか?

ヘタレとは根性なしという意味ですが、内弁慶とは家の中では弁慶のように威張ったり強気の態度を見せることで、外地蔵とは家の外では静かで家にいるとき(内弁慶)とはまるで逆のようだという表現を「内弁慶で外地蔵」と言います。ただし静かなのと根性がないのは異なるため、ヘタレとは言えません。

しかし家の中はいわゆるパーソナルスペースが確保されており、落ち着いたり我が物顔で表現しやすくなっており、外では人目や付き合いがあるので静かだというのは人間本来の特徴であるとも言えます。

外弁慶で内地蔵とは恐妻家がいる?

外弁慶ということは家の外ではうるさくて強がっており態度が大きいですが、内地蔵とは家の中では静かで大人しいということです。ドラえもんのジャイアンのような感じでしょうか、同級生と母親の前で態度がまるで異なります。

このことから恐妻家で奥さんが怖かったり(奥さんが内弁慶ということ)、親や兄弟が内弁慶や圧を発していると家の中で内地蔵になるのです。この場合は外で強がって「ストレス発散」をしているとも考えられます。

リアル現実社会ではない場合、インターネット上の掲示板やコメント欄では外弁慶になる方が日本では多くいます。インターネット上を外とするか中とするかで、内か外の表現が変わります。

どちらか選ぶとすればどちらが良いか?

ではこの2つ、どちらか選ばなくてはいけない場合、どちらが良いのでしょうか。基本的には「内弁慶で外地蔵」が社会に適合できて社会人としては正解に近いでしょう。

外弁慶を行うと社会から孤立したり、権力者や社会的力があるものでないと実行するのは世間的に見て厳しいといえます。幼少期に弁慶気味になると両親が治し方を調べるのは、常識人になってほしい願いがあるためです。

外義経・内義経という言葉もあります

外弁慶を使わずに外義経と言う方もいます。義経も歴史上の人物ですが、戦闘だけで生きてきた人物ですが世間知らずで無知なことが有名で自滅したと言われています。その為、「弁慶」で表現するのではなく「義経」を使うこともあるのです。