意味が似ている腕時計の「クロノグラフ」と「ストップウォッチ」はどう違うのか?

時間を携帯電話で確認する人が多い時代ですが、「ビジネスマン」や「贈り物にプレゼント」と腕時計は実はかなり売れています。中には有名ブランドで過去最高の出荷数を更新していたりと、実は年々需要は増えています。カレンダー表示に温度計などたくさんの機能が付いていますが、「クロノグラフ」「ストップウォッチ」は同じ意味で使われることが増えています。しかし厳密にはこの2種類は異なる意味を持っています、その違いは何でしょうか。

腕時計はネットで買おうと見てみたら、数が多すぎた

Amazonや楽天市場にヤフーショッピングとネットのECサイトで「腕時計」はたくさん販売されています。メンズやレディースで売れ筋のブランドが違ったり(アニエスベーやマークジェイコブスやbaby-gは女性向け、g-shockは男性向け等)、ベルト(バンド)と言われる腕に巻くところを、ステンレスから革のレザーにしたりとアレンジできるものも多く、ドラマで俳優や女優がおしゃれに使っているのを見ると欲しくなります。

しかし数があまりにも多く、どれが良いのかわかりません。レビューやおすすめ、ランキングを見て判断していくわけですが、商品説明を見るとある程度どんな機能があるかが分かります。

腕時計の商品説明をみてみよう

腕時計の商品説明を見るとこのような記載があります。日本で人気のあるCASIO(カシオ)/SEIKO(セイコー)/CITIZEN(シチズン)といった有名ブランドで検索するとこのような表記を用いています。

・クォーツ
・10気圧防水
・クロノグラフ
・タイマー
・耐衝撃構造
・カレンダー表示
・LEDライト
・制度+-10秒

クォーツは電池式で動いていたり、10気圧は防水で水を防ぐ強さであったり、衝撃に強い設計がされていたり、1ヶ月で10秒しか狂わなかったりという説明です。しかし「クロノグラフ」と書いているところもあれば「ストップウォッチ」と書いているところもあります。同じ意味なら統一すればよいのですが、使い分けているということは明確な違いがあるのです。

ストップウォッチとは何か?

ストップウォッチとは(英語ではstopwatch)「時間を計測する」機能です。スタートボタンを押してストップボタンを押します。そうすると何秒、何分経過したかがわかり、クリアを押して再度計測することができます。50メートル走やマラソンでも使いますし、ボクシングや水泳のテレビ放送でも端の方へ時間が表示されているのが「ストップウォッチ」です。

ストップウォッチも販売されてはいますが、現在ではアプリやフリーソフトもたくさん提供されています。ちなみに「ラップタイム」はストップウォッチの1回計測を複数回記録できるもので、マラソンで1周辺りの時間を5周計測等が可能な機能です。

クロノグラフとは何か?

クロノグラフとは(英語ではchronograph)「ストップウォッチが付いた腕時計」という意味です。ストップウォッチには現在の時間を計測する時計の機能はありません。ですから腕時計の販売ページで「ストップウォッチ」と記載するのは本来は誤りです。本来であれば腕時計の表記は「クロノグラフのみ」です。

なぜ腕時計であえて「ストップウォッチ」と表記するのか

通常ストップウォッチは針のないデジタル表記で「9秒58」といった細かい測定ができるように作られています。アナログの針は長針と短針で計測しますが、細かい数字はわかりません。

しかし日本人に馴染みが薄いのか、腕時計を持っている方に「クロノグラフ」と聞いても意味を知っている方は少ないのです。そこでわかりやすくするために「ストップウォッチ」が用いられています。

特にCASIO(カシオ)デジタル時計で「ストップウォッチ」と表記されます。もともとストップウォッチはデジタル表記のため、デジタル文字盤の腕時計ではストップウォッチがよく使われるのです。