似ているようで違う「加湿器」と「除湿機」の違いと選び方

寒くなるとお肌が乾燥、梅雨になると部屋がじめっとカビが生えそうに空気が重くなります。日本では適切な湿度を保たなければ、お肌のトラブルや健康面が心配になります。どのような場面で使い、選び方はどのような基準が良いのでしょうか。

加湿器とは?

加湿器(英語で言うとhumidifier)は湿度が下がってきた時期に、乾燥を防止する為に使う機械です。タンクが入っているので、水道水を入れてスイッチを押すと様々な加湿方式で部屋に潤いを与えてくれます。中にはアロマをセット出来る種類もあり、癒しの効果を演出してくれます。

除湿機とは?

除湿機(英語で言うとdehumidifier)は梅雨のジメジメした時期に使う機能で、エアコンに付いている場合が多いでしょう。これを使うと寝苦しい夜も快適に過ごすことができます。厚くて温度を下げても、ベタベタして空気が重い場合は除湿することを考えてみてください。

また梅雨の時期だけではなく、雨が降った際も効果的で天気の悪い日に洗濯物を部屋干しする際も、除湿機をかけると乾きが良くなります。

スチームファン式とは?

煙のように吹き出し口から蒸気を出すタイプです。蒸気機関車を思い浮かべれば分かりやすいのではないでしょうか。

目に見えて分かるほど加湿量が多くパワフル、加熱しているため温かい蒸気が出ますが光熱費が少し高くなり、吹き出し口は火傷に注意が必要です。

超音波式とは?

超音波と言っても、音による振動です。水に超音波を当ててその振動で部屋内に噴射します。電気代が安く付き、音が静かですがピチャピチャと水の音がする場合があります。霧の粒子が多いため、パワー全開で数時間かけておくと周りが濡れたり湿る恐れがあります。

超音波式の場合は、近くにテレビ・レコーダーやパソコン等の機械類を置くことは避けましょう。もし部屋の位置的に置かざるを得ない場合は、パワーを最小限にして吹き出し向きを変えると周りが濡れることはありません。

気化式とは?

気化とは蒸発するということで、道路にまかれた打ち水のような役割をします。まかれた水が空気中へ行き渡り、空気中の水分量が増えることです。

電気代がほとんどかからずに風を当てて潤わせます。潤うまで時間がかかりますが、最も安全です。全く電気代がかからない気化式もあります、それは紙に水を濡らして時間をかけて部屋を潤す方法で、価格も安いもので1,000円を切ります。部屋に洗濯物を吊り下げておく、部屋干しと同じような原理ですがずっと同じ紙に水をつけておくため、カビが生えたり汚れる可能性が高いです。

ハイブリッド型とは?

他にも超音波とスチームなどのハイブリッド型もあり、それぞれの良いところを取り入れた製品もあります。しかし全てがよい製品は無いので、メリットとデメリットを天秤にかけて選ぶのが良いのではないでしょうか。

デザインでおしゃれに光るものも多く、タンクの容量と部屋の構造によって選んでみましょう。タンクの量は1リットルと2リットルでは、水の交換や補給が2倍異なるためある程度大き目のものを選びましょう。

選び方は環境によって変えよう

小さい子供がいる家庭では、気化式が1番安全です。スチーム式は熱くなる部分があるため、避けたほうがいいでしょう。

超音波式はオシャレなインテリア感覚のデザインが出てきています、大人がインテリアとしてお部屋に置きたい場合は超音波式も悪くありません。

多少電気代がかかってもすぐに加湿したい場合は、スチーム式という手もあります。

加湿器の掃除はクエン酸で綺麗に

水をずっと入れ続けておくわけですから、掃除せずにいると雑菌が繁殖する可能性があります。特にレジオネラ菌には注意が必要で、1度入れた水は使い切るか、使わない場合は1度捨てて入れ替えましょう。

白くこびりついてきたらカルキ除去も必要で、通常は1ヶ月に1回掃除を行いましょう。ドラッグストアやスーパー・ネットショップでも売っているクエン酸を使いましょう。

ぬるま湯にクエン酸を入れた状態で、タンクやフィルターを洗ってください。掃除が手間になる場合は、スチーム式がオススメです。他のタイプに比べて、加熱処理をしているため比較的雑菌が繁殖しにくい環境です。

湿度は50%を目安に

湿度は50%を目安になるよう、加湿器の調整をしましょう。加湿器に湿度計が無い場合は、湿度計を別途購入します。咳が止まらなくなったり、インフルエンザや風邪を引いた場合は湿度を見てみると極端に低かったという場合が多いのです。

また乾燥すると静電気も置きやすくなるので、一定の湿度を保つことは健康やストレスから開放してくれる目安になるのです。