夢が「白黒」と「カラー」の違い、男女で差はあるのか?意味や違いについて

学校や仕事から帰って疲れたときに見る夢、明日が楽しみな時に見る夢、嫌なことがあって寝たときに見る夢、どれも共通している事があります。それは夢に出てくる情景が「白黒」「カラー」で表示されている事です。どうして白黒の時とカラーの時、それぞれ異なってしまうのでしょうか。

夢には白黒とカラーがある

今日の夢は「白黒」だった、今日の夢は「色付き」だった、などこのような会話がされることがあります。テレビは昔は白黒しかなく、カラーは後から出てきたものです。若い人の中には白黒テレビは見たことが無い方も多く、昔の映画やテレビの回想シーンなどで白黒が使われるくらいでしか見ないでしょう。

一般的に言われることは白黒テレビ世代の方は「夢も白黒」の場合があるということです。これは脳の働きによるもので映像として「白黒」として見ている時間があったからということです。

しかし白黒テレビを見たことが無い世代でも、カラー以外の夢を見ることがあります。ここで問題になるのが、「白黒」「カラー」「曖昧」です。実際は白黒の夢、というよりはカラーより白黒に近かったというような曖昧な色の意識が多いようです。

1300人を対象に、1993年、2009年と16年間の期間を空けて2回、夢の色について質問調査を行いました。この2回にわたる調査結果では、30歳以下の人の80%はカラーの夢を見ていて、60代ではカラーの夢を見ていると答えた人はたった20%だったとのこと。

出典:30歳以下の夢の色は80%がカラー、でも60歳以上は80%が白黒の夢…という調査結果が明らかに

60歳を越える人が白黒の夢を見るということは、白黒テレビが脳にある程度の影響を与えているといっても過言ではないでしょう。

「白黒」「カラー」は精神状態が影響している?

夢は夢占いや夢診断では「精神が反映されている」とも言われます。疲れているときにはリラックスを求めて楽しい夢を見たり、嫌なことが頭の中をよぎっている時は夢でも追いかけられたりと気持ちの高揚や不安定さが関わってくる場合が多いようです。

【モノクロ】
どちらかというと左脳が発達している。物事を白か黒かはっきりつけたい場合など、理屈を重視する人が多いとも言われます。

【カラー】
どちらかというと右脳が発達している。物事を感覚的に捉えることで、自由奔放な人という印象もあります。

男性が白黒(モノクロ)で見る場合が多く、女性がカラーで見る場合が多いとも言われていますが、はっきりとした根拠となる研究結果はありません。

白黒(モノクロ)の夢を見たから「はっきりさせたいことがある」、カラーの夢を見たから今は自由だ、というのは単純かもしれません。

記憶は曖昧なもの

何日か経つとそもそも夢を見たかどうかも分からなくなる、それくらい夢は曖昧です。もちろんあまりにも衝撃的な内容だった場合は覚えています。

本来は全ての夢が白黒なのに、こうあるべきだという無意識な思いから、明晰夢(めいせきむ)として自分でカラーに「色塗り」をしているのかもしれませんし、付いている色が薄い為、おまけに夢なので白黒と脳が判断してしまったなど、実際に「モノクロ」か「カラー」かを判断できる人は意外と少ないようです。