カラーとモノクロ(白黒)の時代の境目は何年?BSとCSの違いも解説

昔は3種の神器と呼ばれ「白黒テレビ」「洗濯機」「冷蔵庫」の一角を担っていました。高度成長期から続くテレビは白黒からカラーになり、今ではアナログからデジタル・4k・3Dまで登場しました。ですがいつ頃モノクロからカラーに変わったのでしょうか。

モノクロテレビの出現、カラーテレビの出現

1953年にNHK東京、続いて日本テレビで放送が開始されました。当時は非常に価格が高く、一般人には手が出せませんでした。価格はサラリーマン年収の数年分のお値段で、人が集まる場所に街頭テレビがあるという状況でした。

価格が少しずつ下がっていき、一般的に普及したのは1960年前後と言われています。1964年の東京オリンピックに向けてテレビが爆発的に加速していきます。

カラーテレビが登場して、各社家電メーカーが力を入れ始めました。松下電器産業のパナソニック、日立製作所、ソニー、東芝、三洋電機、ビクター、シャープ、三菱電機など今も日本が世界に誇る家電メーカーです。

境目はこの年、発売日

カラーテレビが登場したのは世界的に見ると1954年です。アメリカのWNBC局が最初です。日本では1960年に放送が開始されましたが、当時は白黒テレビが普及するかどうかの瀬戸際で、あまりにも高価なカラーテレビより値段が下がった白黒テレビを購入する方が増えていました。

日本の白黒テレビとカラーテレビの境目は、登場で言うと1960年です。

◆昭和38(1963)年には、20万円を切る16型カラーテレビが発売されましたが、普及台数は白黒1,600万台、カラーはわずか5万台ほどでした。

出典:一般社団法人 家庭電気文化会

1968年でカラーテレビの普及率は4.4%でしたが、一度勢いが付くと止まりません。1974年にはカラー85.8%、白黒48.1%という普及率になっています。一家に1台カラーテレビがあっても、白黒テレビも別の部屋にある状況だったのでしょう。

カラーテレビが白黒テレビから主導権を奪ったのが、1973年です。普及率は白黒テレビを抜き去ったのがこの年です。

白黒テレビが消滅したのは、1977年で完全にカラーテレビに日本中が変更されました。放送局がカラー放送に切り替えたからですが、白黒テレビがある家ではまだ見ることは出来ます。

BS放送とCS放送の開始

BSとCSの違いは、BSは放送衛星で、CSは通信衛星と異なります。しかし海外では同じように扱われており、区別されることはありません。

日本では不特定多数の視聴が出来る放送を「BS」、契約した企業や団体が視聴できる通信を「CS」と呼ばれてましたが、1992年の法律改正(放送法)によって、CSが通信だけではなく、放送できるようになったため事実上の違いはなくなりました。