誰が考えて動くかで異なる「戦略」と「戦術」の違いについて

仕事やゲームで細かく緻密に考えて行動する場合「戦略」「戦術」という言葉がよく用いられます。ボードゲームや将棋や囲碁にオセロでもこういった言葉が用いられ、それらの過程を考えることが求められます。戦略と戦術の違いはどこにあるのでしょうか。

戦略とは上が考える策の事

戦略とは戦争に勝つために指導者が練る策略の事です。どこかの国の指導者や大統領が命令して○○する、といった使い方が戦略です。

会社や仕事でもこの言葉を使う事があります。会社に置き換えると、戦略は社長が考える方針です。例えば経営戦略の基礎講座などセミナーでも行われています。企業が長年にわたり競争を優位にしていくにはどうすれば良いか、それを考えて確立するための基本的な考え方が経営戦略です。

戦術とは下が考える策の事

戦術とは戦闘に勝つために軍人が練る策略の事を言います。会社で言うと、戦術はそれを実行するために、従業員や現場が考えるノウハウの事を指します。

例えば倉庫があったとして、これくらいの荷物ならこれだけの人材がいれば何日で捌くことができ、と任務を達成する為に考えることが戦術です。

戦略と戦術は誰が考えて実行するかの差

つまり、いくら有能な従業員が結集していて、いい「戦術」を繰り広げていても、経営者が確固とした「戦略」を示さなければ、会社は潰れてしまいます、という事です。

それとは逆に従業員が一生懸命に努力して頑張っても、社長が示した勝てる戦略に合っていなければ、単独プレイをしたという事にもなり組織として機能していません。

両方が上手くかみ合えば発展し上に立つことができる

戦略と戦術、よく似ている様で全く違う使い方をします。この二つの策略が上手くかみ合っていれば会社は繁栄し、かみ合っていなければ会社は潰れてしまうのです。

本当によく出来た言葉で、今あなたが働いている会社が働きやすくて業績も上がっている場合は、社長の戦略が良いと判断できるのです。