「レーザー」と「ビーム」の違いは、「光」が関係しているかどうか

SF映画やゲームでよく聞かれる言葉で「レーザー」や「ビーム」という言葉を聞きます。どちらも敵に向かって放つ攻撃技ですが、どちらかというと「レーザー」のほうが強いと思いませんか。実はこの両者には明確な違いがあります。

レーザーやビームは映画でよく使われる

現代技術の象徴として「レーザー」や「ビーム」は実現可能なものと言われています。映画・アニメ・ゲーム・漫画等の「SF作品」で非常に馴染み深い光線兵器です。同じように使われがちですが、この「レーザー」と「ビーム」と言うのは全くの別物です。

ビームとは何か?

「ビーム」とは、ほぼ一直線に進む「粒子」や「波」の束の事を言います。粒子・波同士がぶつからない為に、この直進性を持つわけです。これは一般的には「光線」を表す一般的な言葉であり科学用語というわけではありません。

レーザーとは何か?

レーザーとは、日本語言うと「誘導放出による光の増幅」となる言葉の略で、英語では「LASER」と表記されます。正確にはレーザーは光そのものではありません。

光が発生する特定の「作用」のことを言います。ここで発生した光を「レーザー光」と言います。レーザー光の特徴ですが「波長が揃っている+指向性が非常に高い」という点にあります。

具体的な違いは何か?

レーザーは「」にしか使えない言葉ということになります。ビームは光は勿論のこと、光よりも遅い「加速粒子」等にも使える呼び方です。つまりビームの中にレーザーが存在するという事です。ビームの中にはレーザーのようなものもあれば、それよりも遅いものがあります。

それに比べてレーザーは光の速さしかありません。次にSF作品を楽しむ際に、そこを留意しておいてみると違った視点で物事が見えるのではないでしょうか。