「有線マウス」と「無線マウス」の違い

自宅や職場の仕事で使うパソコンには、マウスが必ず付属しています。マウスにも様々な種類がありますが、有線マウスと無線のマウスは線があるかないかの違いなのでしょうか。実は細かいところに違いが多く、それを踏まえて使用する必要があるのです。

有線無線共に共通するマウスの特徴

まずマウスは消耗品であり、寿命があります。クリック耐久数というものが設定されており、例えば800万回や2,000万回などどれだけ耐えられるかというものが予め決められています。それを過ぎると物理的に寿命がきたり、動作が鈍くなったりと弊害が起こります。ほとんど値段に比例するといっても良いので、数百円のマウスではすぐにガタがきたりする場合があります(一部の多ボタン高性能マウス除く)。

最近はミニマウスというものが存在します。本当に小さく左右のボタン以外は何も付いていないマウスです。

通常のマウスと比べてかなり軽量に作られており、手の大きい男性には扱いにくい大きさです。子供や女性で軽くて持ち運びしやすいものがいい、と感じた方に愛用されています。

有線マウスの小さな特徴

有線とはマウスから伸びているケーブルがパソコンに挿さっている状態を言います。USB形式やPS2形式があります、最近ではUSB2.0や3.0が主流でPS2形式は少なくなってきました。

データを保存するUSBがありますが、端子は同じ構造になっています。データと保存する時と同じく、USBに接続するとマウスが動くようになります。(一部のマウスはドライバーというマウスを動かすソフトを入れる必要があり、高価なマウスに多い)

PS2といってもプレステとは何の関係もありません、パソコン本体にUSBのように挿せる規格が施されています。以前はこちらが主流でしたが、最近ではUSBを使う機会の方が多くなってきました。

最近ではPS2からUSB端子への変換コネクタなども売っており、徐々にUSB形式へ移行しつつあります。

無線マウスの小さな特徴

では無線マウスはどのような特徴があるのでしょうか。もちろん無線ですからコードはありません。トランシーバーと似たような感じで、マウスと受信機がセットになって売られています。

この受信機のレシーバーがマウスからの信号を受け取って、パソコン上でカーソルを動かしています。このレシーバーはUSBと同じ構造をしており、そのままPC本体のUSBに接続できます。

有線マウスの特筆すべきメリットとデメリット

昔は有線マウスしかなく、無線マウスは存在しませんでした。最近は無線のマウスを使う方が増えてきましたが、有線マウスの最大のメリットは正確さにあります。データの送受信が一切の延滞が無い状態で、マウスを操作することが出来ます。

無線の場合はデータを空中で飛ばしてキャッチするまでに、どうしてもほんの僅かだけデータに遅れが生じます。もちろん最新の無線マウスならば対策は取られていて、延滞していてもほとんど気付かないレベルですが、コンマ1秒を争うようなオンラインFPSゲームなどでは有線のマウスが好まれています。

もう1点のメリットは電池が必要ないという事です。無線の場合は電池が必要で、それが充電池ではない場合大量の電池を消費します。もちろん1度マウスに電池を入れると、1日で切れるものから数ヶ月持つようなものまで様々です。

しかし有線マウスにはそのようなことはなく、有線としてケーブルがパソコンに繋がっており、パソコンの電源が起動している間は常に通電し作動しています。

では逆にデメリットは何でしょうか。それは画面の遠くから操作をすることが出来ないという事です。大きな画面で操作をする場合は、少し距離を置いてプレゼンの説明したりするとコードの長さが限界があるため届かなくなります。そしてコードが長いため、場所によってはケーブルが液晶モニターやキーボードや机に引っかかり細かい作業がしにくいという煩わしさが出てきます。

無線マウスの特筆すべきメリットとデメリット

なんといっても1メートル離れても操作が出来、さらにどこにもケーブルが接触しないのでマウスの体感重さが変わらないという事です。大きな机ならまだしも、小さい机の場合はいろんな物が置かれているので邪魔になり、マウスの有線ケーブルは引っかかります。長時間作業をしているとそれが邪魔になりストレスになり、効率が悪くなるのです。その点、無線のマウスは何者にも邪魔されること無く、どの位置に置いてもレシーバーが受信する距離ならどこにでも置けるのです。

デメリットは電池を消耗するという事です。ゲーミングマウスやボタンが何十個もついているようなCADで使うマウスなどは消耗が激しいです。早いものでは1日で電池が無くなってしまうこともザラです(それだけ高機能ともいえます)

もちろん何ヶ月も持つことを謳っているメーカーの商品もありますので、単に操作用のマウスが欲しい場合はそちらを使うほうが良いでしょう。

他のデメリットとしては、同じ受信帯のレシーバーが近くにあると混線し不具合が出る可能性もあるという事です。チャンネルが被ることもあり、操作や機器が不安定になるというトラブルもあります。

有線マウスと無線マウスの違いをおさらい

有線はケーブルが邪魔になる可能性があるが、電池を必要とせず正確に動かすことが出来ます。無線はケーブルがつっかえる煩わしさが無いですが、電池を消費しますので充電地を用意しておく必要があります。どちらの種類にも一長一短ありますので、自分の作業にあったスタイルを選んでみてください。