今どき爪の垢を煎じて飲む人なんているの?

うちの子にあの人の爪の垢を煎じて飲ませたい・・・なんていう言葉よく使われました。しかし最近ではあまり使われなくなり、例えなのか本当の意味として使われるか分からなくなってきます。煎じて飲む人っているのでしょうか。

爪の垢を煎じて飲む意味は?

偉い人の爪の垢を煎じて飲みたいとか、尊敬する○○さんの爪の垢を煎じて飲みたい、飲ませたいとはよく例としてあがります。

本当の意味としては、爪の垢は汚なくて少ししかないが、煎じて飲めばその優れた人に近づけるのではないか、というのが正しい意味です。

爪の垢はどうやって出来ているのか?

人間の細胞は生まれては消滅し生まれては消滅の繰り返しです。洗い流さなかったりすると、爪の中に溜まっていきます。これは古い皮膚が角質として爪の中に溜まってしまう為に、爪の垢は出来てしまうのです。ということは、爪の垢を溜めないためには常に爪の手入れをして綺麗にし掃除をすることが大事です。

しかも爪の垢は時間が経過するごとに、酸っぱい臭いを放ちます。手の爪だけでなく、足の爪でも垢はたまりますので気をつける必要があります。

実際に今飲まれているのか?

飲みたいとは例えで使っても、汚いので飲みたくは無いものです。飲めばどうなるのでしょうか、東大生の爪の垢を煎じて飲めば学力が上がるのでしょうか、いやその時間を勉強に充てるべきでしょう。

実際に調べてみたところ、煎じて飲んでいる方はほとんどいないようです。youtubeなどでチャレンジャーがアップしている方はいますが・・・、基本的に少量の為ほぼ味はしないとのことです。

煎じるのは簡単

煎じるとはどうすることを指すのでしょうか。簡単にいうと、ぐつぐつと煮るということです。薬草や漢方薬・高麗人参やお茶などを煮詰めると、味や成分を抽出することが出来ます。煮終えると「こしき」でこします。それを使って飲んだりし、服用するのです。
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出典:富山大学付属病院

なべ・やかん・土瓶・煎じ器で煎じるのが一般的です。なお、鉄製や銅製のものは使わないというのが一般的です。生薬などを煎じる際に、タンニンが化学反応を起こして煎じたものに影響を与える恐れがあるからです。アルミやステンレスなど、煎じる際はその他の調理器具を使いましょう。

力太郎(ちからたろう)ってご存知ですか?

岩手県に伝わる昔話で、老夫婦が垢を集めて人形を作るという物語で、その人形を放置しておくと命が芽生えたというのです。桃太郎ではないですが、仲間を連れて鬼や悪者を退治するというストーリーになっています。

粘土もそうですが集めて水分を与えて放置すると、意外ときちんと固まってしまうものです。

爪の垢をためない方法は?

爪の垢を溜めないには日々お手入れが必要です。手を洗う際に爪の中までしっかりと洗うこと、爪ブラシなどで汚れを落とすのも効果的です。臭い自体を除去するハンドクリームなどを使うと、汚れだけでなく臭いも防ぐことが出来ます。特に女性は爪を常に清潔にし、美容にも気を使いたいところです。

汗をかいたり、土を触ったり汚れものに触れることが多い場合も注意が必要です。常に清潔に手をあらい、爪の健康に気を使いましょう。