これを使った後はデフォルトの位置に戻しておいてと言われたり、標準的な体重は50キロです、というような使い方をしたり、どれも似た単語ですが実は明確に違いがあります。個人によって使い方のニュアンスを変えている方もいますが、本来の使い方を調べてみましょう。
デフォルトとは
デフォルトとは(英語でdefault)「初期設定」という意味です。初期設定として倉庫にある在庫の数に「100」の数字が入っているとします。5個入荷したので数は「105」になりましたが、100を基準に維持するように言われています。つまりデフォルトの在庫数は「100」となるわけです。
他にも「私の昼ごはんはコンビニ弁当がデフォルトです」というような使い方もあります。通常はコンビニ弁当が主流で初期の基準なのであって、自宅でお弁当を作って持ってきたり外食で牛丼やラーメンを食べにいったり定食屋行くことは滅多にないということです。
他には債務不履行という経済用語もあります。日本がデフォルトした、ギリシャがデフォルトした、というような使い方です。本来はあまりポジティブで用いられることは少なく、ネガティブ表現で用いられます。といいますのも、「怠慢」「欠席」「棄権」という意味もあるからです。
標準とは目安になる事
標準とは(英語でstandard)「一般的な姿やありかた」「常識的」という意味です。体脂肪率や体重に身長の標準はどれくらいか、といった意味で使われます。一種の基準となる目安なのです。
標準の対義語は中心になる為ありません、しかし「標準語」の対義語は「方言」となります。間違えやすい言葉として「志望校に照準を合わせる、ボールが当たるように照準を合わせる」という言い方があります。これは狙いを定めることを意味しますが、「標準を合わせる」という言葉は存在しません。
スタンダードとは一般的な常識
スタンダードとは(英語でStandard)「標準」を英語にしたものです。ですので意味は全く同じですが、いわゆるカタカナ言葉になるので年配の方と会話する際は「標準」という言葉を使ったほうが伝わりやすくなります。
オーソドックスとは正統派であること
お笑い芸人で「正統派漫才」という言葉を聞いたことがありませんか。オーソドックスとは(英語でorthodox)正統派、つまり昔からある伝統的な、という意味です。冒険したり変化をすることは無く、昔ながらの手法を使っているということです。
使いどころが複数ある言葉は難しい
このハンバーガー屋のメニューは「スタンダード」「オーソドックス」なメニューです、と言うように昔からあるありふれた、基準となるメニューだという意味ですがどちらの言葉でも使用できます。
無難な型にはまっているという伝統的な意味合いでも使えますし、中々使いどころが難しいのがこれらの言葉と言えます。