アニメで使う「第1期」と「第1クール」の違いと「アニメ」「漫画」「実写版」の違いとは

新作の漫画が楽しみ、アニメ化されると話題に、という使い方をするように「漫画」「アニメ」「原作」「実写版」など比較されることが多々あります。実写化が不安であったり、アニメが楽しみであったり、明確な違いはどこにあるのでしょうか。

アニメはテレビやネットで放送されるもの

アニメの語源はアニメーション(英語でanimation)で、絵に「動きを加える技法」のことを言います。つまりアニメとは、テレビで放送されるような絵に動きがあるもののことを言い、動きがないものはアニメではありません。

アニメでは第一期、第二期、第三期制作というように制作が分かれています。その他にも第1クール、第2クール、第3クールという言い方もあります。これらの違いは何でしょうか。

第○期と第○クールは

第一期とは、初めてそのアニメが放送された完結までの話をいいます。第二期とは現在放送中の番組が一度正式に終了して、改めて2回目としてアニメを再開する時に用います。第二期が楽しみ、というのは制作が開始された時や公開日が決まったときに聞かれます。もちろん第二期が終了して次に新しく始まれば、第三期となるわけです。

クールというのは放送期間のことです。1クールとは「3ヶ月の期間」を指します。ということは2クールは「半年」で4クールは「1年」となります。大体1週間に1話ですので、1クール「12話前後」となります。

漫画はアニメの反対

アニメとは逆に漫画とは、「漫画本」のように絵に「動きがないもの」を指します。同じ話でも、動きの無い漫画がテレビや映画館で放送されると「アニメ」と呼ばれることになります。つまり動きがあればテレビ・映画館・ネット上問わずアニメと表現されるのです。

漫画と似たような言葉に「コミック」があります。コミックは漫画の英語読みで、日本ではアメリカの漫画などを指して「アメコミ」と呼ぶ場合もあります。コミックの語源はギリシャ語で「喜劇」を表すコーミコスからきています。それから「滑稽な」という意味のコミックへと由来しています。

日本の初期漫画は、同じサイズのコマを並べるいわゆる「四コマ漫画」のようなものでした。内容はその当時では「滑稽なもの」だったことから、それらを一冊にまとめたものを「コミックブック」と呼んでいました。

最近では日本のMANGAが世界に広がったため、コミックのことを「MANGA」と呼ぶこともあります。電子書籍やアプリでも購入やレンタルができ、無料で読める媒体もでき新刊を待っていた時代とは異なる読書環境になっています。

原作とは話を考える人、もしくはアニメにおける漫画の事

漫画に「原作」は山田さん、「作画」は田中さんと表記のある場合があります。これは絵は田中さんが担当し、漫画の内容は山田さんが考えているというものです。アニメで時々「原作と違う・・・」と言う声が聞かれます。これはアニメでは時間の都合上漫画の全てを表現できないため、意図的に内容を変更することがあったり、アニメオリジナルの部分を追加し、そこが本来の「漫画と違う」として使われます。

実写版とは漫画を現実風にしたもの

実写版とは漫画のキャラクターを俳優や女優を使い、生身の人間をドラマのように動く映像化したものです。中にはドラマや映画で主役をはるような実力者が採用されることもあります。

・美女と野獣
・ジョジョ
・攻殻機動隊
・進撃の巨人
・がんこちゃん
・銀魂
・ドラゴンボール
・ディズニー

といった漫画やアニメで人気のある作品が、このように実写化されて話題を呼んでいます。ハリウッドで本格的な映画化になったり、国内で作られたり質(ビジュアルや画像)が問題になる事も多くあります。なぜ質が問題になるのか、それは実写独特の環境や俳優人が漫画やアニメの世界とマッチしていない為です。なかなか雰囲気を出すのは難しいという事です。