ポケットマネー・自腹・自費の違い

どこかの社長はポケットマネーから寄付金を・・・ポケットマネーで優勝者にプレゼントするなど、今日は自腹でお昼ご飯を出すよとか、自費出版をしようなど、非常に言葉が似ています。どれも自分で負担するような言い回しですが、どこが違うのでしょうか。

ポケットマネーとは?

ポケットマネーとは、英語で「pocket money」、日本語では「へそくり」や「小遣い」が近しい言葉と言われていますが意味は少し異なります。「自分で自由に使える範囲のお金」の事で、生活に使う為のお金(食費や家賃・水道光熱費など)とは別のお金の事を言います。つまり生活に必要の無い、余ったお金ということです。人からもらったお金は入りませんので、小遣いとは意味が異なります。

ありえないことですが、会社の研修期間中にアルバイトへの給与が支払われずに、見かねた店長がポケットマネーで給料を支払ったというのが昔話題になったのを思い出しました。給料をもらっていないということは、税金も払っていなかったという事になります。定期的に結構な額がポケットマネーとして給料に行っていれば、確定申告しなければなりません。

自腹とは?

自腹とは、英語で「Own pocket」です。主に悪い意味で使われ、「自分が負担する必要が無いにもかかわらず、自分のお金で払う」という意味です。会社の接待などで経費として認めてもらえずに、自腹を切るといった使い方をします。会社の備品を自腹で購入する、など本来会社が負担すべきことを自分の腹から出すという事で自腹となります。

よくテレビ番組で、負けたら自腹という番組を見ますが本当なのでしょうか。言葉の意味をそっくりそのまま受け取ると、番組から出ず自分が負担するという意味になります。本当のところはその芸能人や関係者しか分かりません。

自費とは?

自費とは、英語で「at one’s own expense」です。「自分のお金で負担や支払いを行うこと」、をいいます。よく使われる言葉で自費出版という言葉がありますが、自分で印刷代や紙代を負担して出版物として出すということです。

身近な例で言うと、健康診断を会社で行ってくれず自費で行ったなどと使われます。他にもお年寄りや怪我をした方のリハビリが自費になるか、補助が出るかといった使われ方もします。同じ病院関連でよく使われる言葉として、病院や歯科などで保険証を忘れて全額自費処方箋扱いとなる、などです。

3つの使い方のまとめ

ポケットマネーは、「生活資金以外の自由に使えるお金」で、自腹とは「払う必要の無い負担金」で、自費とは「自分のお金から出す」ことです。自費とポケットマネーは似ていますが、自費の方が生活資金が関係ない分広く扱われます。似ているようで似ていない3つの言葉、うまく使い分けてみましょう。