1円玉、5円玉、10円玉、100円玉、500円玉の違いは何だろうか

ジュースを買うのも野菜を買うのも、外食するのもお金(硬貨)は使います。それぞれ特徴があり、重さも素材も異なりますがどんな違いがあるのでしょうか。最近では電子マネーも増えていますが、やはり現金を持っていないと不安という方がほとんどではないでしょうか。

それぞれの効果はイラストが描かれており、製造枚数や流通量が異なります。全ての硬貨を比べてみると、どのくらい異なるかが見えてきます。

1円玉とは 重さ・大きさとコストについて

1円玉(1円硬貨)は、日本国内で1番流通量の多い硬貨で裏面の「若木」マークの絵(イラスト)が特徴です。覚えやすいのが1円は重さ「1g」となっています。直径は「20mm」で素材は「アルミニウム」で出来ています。厚さは「1.5mm」と非常に薄くて軽い大きさです。

造幣局のデータによれば2015年までの1円玉の製造枚数は約4,432万枚です。意外と少ないと感じるかもしれませんが、近年需要は減ってきています。全く製造しない年もあるくらいで、なぜ1円玉の流通量が増えないのでしょうか。

最大の理由は、電子マネーが普及したからである。駅や空港の売店、コンビニ、スーパーマーケットなどでの支払いはもとより、様々な小売店での決済が電子マネーでできるようになった。その結果、細かい支払いのかなりの件数が電子マネーで行われ、実際の小銭は使われなくなった。このことは統計的にも裏付けされており、電子マネー、クレジットカード、デビットカードなどの拡大によって決済の利便性は高まっている

出典:エンの下の力持ち 1円玉が消える?

1円玉1枚を作るのに3円必要で、昔は13円必要だったコストが民間から安くアルミニウムを仕入れたことでコスト削減になりました。しかし作る毎に赤字なのは確かで、1円玉の価値は3円ということになります。

5円玉とは 重さ・大きさとコストについて

5円玉(5円硬貨)は、表面に「稲穂と水面」の絵(イラスト)描かれており農業や水産業を表しています。重さは「3.75g」で、直径は「22mm」となっています。素材(材質)は「黄銅」で厚さは「1.5mm」です。造幣局のデータによれば2015年までの5円玉の製造枚数は約1,433万枚です。

5円玉は真ん中に穴が開いています。元々は視覚障害者に分かりやすくするためであると同時に材料費の節約だったそうです。その穴に紐を通してお守りにも使われたり、ご縁があるということで神社への賽銭へ使われたりします。

5円玉(5円硬貨)は、1つ作るのに7円必要だといわれています。

10円玉とは 重さ・大きさとコストについて

10円玉(10円硬貨)は、「平等院鳳凰堂」の絵(イラスト)が描かれています。。重さは「4.5g」で、直径は「23.5mm」となっています。素材(材質)は銅が95%・亜鉛が3-4%、スズが1-2%です。造幣局のデータによれば2015年までの10円玉の製造枚数は約3,189万枚です。

よくギザ10と言われますが、これは1951年から1958年に製造された縁にギザギザがある流通量が少ないいわゆるレア物とされており価値が高くなります。通常の10円玉の製造原価は10円程ですので、同じ価値と言われています。

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50円玉(50円硬貨)とは 重さ・大きさとコストについて

50円玉(50円硬貨)は、裏に「菊の花」の絵(イラスト)が描かれています。重さは「4g」で、直径は「21mm」となっています。素材(材質)は「白銅」で銅が75%・ニッケルが25%で、厚さは「1.7mm」です。造幣局のデータによれば2015年までの50円玉の製造枚数は約480万枚です。

50円玉(50円硬貨)の製造原価は20円程で、この硬貨より上の額になると原価より価値が上がります。

100円玉(100円硬貨)とは 重さ・大きさとコストについて

100円玉(100円硬貨)は、裏に「桜の花」の絵(イラスト)が描かれています。重さは「4.8g」で、直径は「22.6mm」となっています。素材(材質)は50円と同じ「白銅」で銅が75%・ニッケルが25%で、厚さは「1.7mm」です。造幣局のデータによれば2015年までの100円玉の製造枚数は約1,354万枚です。

100円玉(100円硬貨)の製造原価は25円程で、50円玉より少し手が込んでいる分同じ素材でも原価は上がります。貯金をする100円玉貯金が人気の硬貨です。

500円玉(500円硬貨)とは 重さ・大きさとコストについて

500円玉(500円硬貨)は、日本で1番新しい硬貨で1982年、昭和57年に発行が開始されました。表には「」が、裏に「竹と橘」の絵(イラスト)が描かれています。重さは「7g」で、直径は「26.5mm」となっています。素材(材質)はニッケル黄銅で銅が72%・亜鉛が20%・ニッケルが8%で、厚さは「1.8mm」です。造幣局のデータによれば2015年までの500円玉の製造枚数は約584万枚です。

お金は汚れたら綺麗にならないのか

お釣りをもらったり、財布からお金を出す際ふと硬貨がやけに汚れていたり綺麗に光っているものがあります。手垢などの付着物や水分に触れて錆が出てくるため素材によっては製造時よりかなり印象が異なるものがあります。

お金を綺麗にするには磨いたり洗う方法がありますが、削ってはいけません、磨くのもあまり宜しくありません。お金を削ることは貨幣損傷等取締法という日本の法律に反します。

○1  貨幣は、これを損傷し又は鋳つぶしてはならない。
○2  貨幣は、これを損傷し又は鋳つぶす目的で集めてはならない。
○3  第一項又は前項の規定に違反した者は、これを一年以下の懲役又は二十万円以下の罰金に処する。

出典:貨幣損傷等取締法 電子政府の総合窓口

1円玉、5円玉、10円玉、100円玉、500円玉をきれいにする方法としては、例えば消しゴムでこすってみたり、お酢につけたり洗浄剤を使ったりと様々な方法があります。水の中にレモンやお酢を入れる方法が広く使われていますが、あまり長くつけずに少し綺麗になるくらいで停めておきましょう。