自宅や職場でラジオを聞いたり、最近では携帯電話のアプリでラジオが聞ける時代です。その際に選択するのがAMとFMと名の付く局ですが、どこがどう違うのでしょうか。
AMとFMは何の略?
FM○○、AM○○と地名がついたりしている放送局もあり、どれを聞こうか音楽の選曲や噺家の話術など局にも特徴が異なります。
AMとは「Amplitude Modulation(振幅変調)」の略です。
FMとは「Frequency Modulation(周波数変調)」の略です。
これだけ言われると何の事やら分かりませんが、簡単に説明すると飛ばしている電波の質が異なるという意味です。
出典:総務省 AM放送とFM放送
このように電波の包路線に包まれている中に音声の信号が乗っているのが「AM」放送です。そして電波の周波数の高低に音声信号が乗っているのがFM放送です。
AM放送の特徴
AM放送の1番大きな特徴は、電波が届く距離が長いということです。遠くでは海外にまで電波が届くほどの距離で、日本国内で外国のラジオが入った場合はほぼAM形式で送られています。
ノイズに弱く、電化製品からも影響を受けやすくなっています。鉄筋のビルや窓があった場合は電波が入りづらくなります。雑音が多い場合は、周りにある電化製品を止めてみるのも手です。特にACアダプタを使っているパワーのある電源の影響を受けます。
FM放送の特徴
FM放送は逆で電波が届く距離が短くなっています。遠くてもせいぜい100キロまでが限度です。
鉄筋のビルや建物に電波が遮られることも多いですが、窓は電波を通してくれるのでその点はAMとは異なります。LEDの照明器具や大型のディスプレイにも影響を受ける場合があり、都会や繁華街付近では電波が悪くなる場合もあります。
AMでは東京でも大阪でも聞くことは出来ますが、FMでは東京近辺、大阪近辺でしか聞くことが出来ません。
どうすれば電波の良い環境を作れるか
ラジオが聞きたいがノイズや雑音が入り、クリアに聞こえない場合があります。
<1>窓がある部屋。
<2>高い位置にある部屋。
<3>本八幡(千葉県市川市八幡)に近い部屋。
コンクリートなどの壁に囲まれていない、電波が入ってくる窓があること。他の建物よりも高い位置にあること。放送局に近いことがクリアに聞くための条件になっています。
ラジオにはアンテナがついてあります。この位置を変えることによって、ラジオの電波のはいりが良くなり、聞きやすくなります。
ラジオへの電波の入り方が直接波・反射波の割合が受信場所によって変わるので、アンテナの最良の位置は水平がよい場合も垂直がよい場合も斜めがよい場合も全て正解です。
受信場所で変わるので正解などありません。
出典:FMラジオの 伸ばすアンテナですが,鉛直に立てるのと,水平に寝かせるのとどちらが正しい受信法ですか?
ラジオの電波がどのようにラジオまで飛んで来ているかによって、うまくキャッチする為にアンテナを立てたり斜めにしたりと位置を変えるとのこと。
ラジオの電波は他にもあります
AMとFM以外にもPMという電波形態があります。PMとは「Phase Modulation(位相変調)」の略です。送受信方法が複雑になるのでアナログのPM放送は使われることは少ないですが、デジタルの特に衛星関連などでは採用されています。