カニと聞けば何を思い浮かべるでしょうか。冬に食べる・北海道・かに鍋・カニクリームコロッケ・カニ釜飯・カニチャーハン・ かにグラタン等たくさんのカニ料理があります。しかし中には「カニ」と名前が付くのに実際にカニが使われていない食べ物も存在します。その違いが分かりますか。
「カニミソ」は蟹から作られている?
お寿司の軍艦巻やご飯のお供に食べたりする「カニミソ」があります。スーパーで売っていますので、食べたいときに手軽に手に入ります。パスタ好きにオススメはかにみそで作ったパスタ、実は結構美味しいのです。
さて、このカニミソは本当にカニから作られているのでしょうか。誤解されているのがカニの脳みそだと思っている方がいますが、それは誤りです。これはカニの「中腸腺」というお腹の部位から作った食べ物で、正真正銘の「蟹」を材料として作られている食べ物です。
特に「ズワイガニ」といった種類や「毛ガニ」の種類の缶詰(カニ缶)が人気です。缶詰は日持ちするので特に冬の食べ物、という認識も薄くなっています。
「カニパン」は蟹から作られている?
「カニパン」はどこに売ってるのでしょうか。これはスーパーやコンビニで販売されている「パン」です。パッケージが可愛らしい蟹の絵が描かれています。子供たちの大好きな味、楽しみながら食べられるカットパンと書かれています。
線(切り目)が入っているので、手でちぎれるので食べやすく甘い味のパンです。最近ではミニサイズやチョコがコーティングされたもの、カゴメ野菜生活100が練りこまれた商品も限定で販売されていました。
これは蟹の「形」をしたパンですので、蟹は入っていません。蟹の形をした甘いパンが正解です。子供でも食べやすい愛くるしいキャラが人気で、絵柄や形に癒されます。かにぱんが好きすぎて、自宅でアレンジして作る方もいるほど昔からあります。
「かにかま」は蟹から作られている?
「かにかま」はお弁当やサラダ・天津飯やチャーハンに入ってることが多い食べ物です。見た目は完全に蟹の色や食感で、スーパーでよく見かけます。
これは蟹が使われているのでしょうか。「かにかま」は蟹に似せているだけで、普通の「かまぼこ」です。かまぼことは、タラ・サメ・スケトウダラなどの白身魚を使った魚肉の練り物製品で、白やピンク色が売られています。
かにの風味のかまぼこ、略して「かにかま」となります。地域によっては「かにぼこ」とか「カニ棒」と呼ばれることもあります。
日本だけではなく世界中で販売されており、おつまみにも大人気で特にフランスでは日本と同じくらいの消費量があるのだとか。
カニは冬の食べ物で高い?
なぜこういったカニの製品が生まれているのかというと、日本でカニは年中食べる物ではなく冬の食べ物で値段が高いという現状があります。これを夏でも食べれるようにしたのが缶詰ですが、もっと手軽に高級食材のカニを食べたい、という思いからパンやカマボコといった「カニ」のような製品が増えています。
イラストにすると可愛いですし、横にしか歩かないのも愛嬌があります。エビやイカも人気ですが、カニ好きには「カニ」というキーワードを聞いただけで反応する方も多いので愛されているのです。