回線にまつわる疑問を一気に解決「プッシュ・ダイヤル回線」や「デジタル・アナログ回線」の違いについて

自宅にある電話機は昔は黒電話で番号を回して使っていたのが、いつの間にかボタン式に変わって電話が掛けれるようになりました。アナログ回線とデジタル回線という言葉があるように、プッシュ回線とダイヤル回線という似た言葉も存在します。ピポパッ・・・ジジジッっと音が鳴るタイプもあり、何がどれかというのが分かりにくくなりました。どういった違いがあるのでしょうか。

アナログ回線とデジタル回線の違いについて

アナログ回線は日本にある1番古い回線の事で、音声を電気信号に変えて送信しています。電話と同時にインターネットを使うには、別途ADSLを使う必要がある回線です。障害に強いのですが銅線から遠く離れると雑音が入り、信号が弱くなります。そして通話料金が高額でデジタル回線へ移行が進んでいます。ちなみにアナログ回線でもファックス(FAX)は使えますが、1つの電話番号で電話とファックスの両方を使う事になり、同時には使えませんし同じ電話番号を使う必要があります。

デジタル回線はアナログ回線より基本料金が安いですが、通話料金は変わりません。音声は0と1のデジタルデータに変換して送られます。最大のメリットは雑音が入りにくくなり、距離が離れても問題なく使えます。デジタル回線は1契約で2回線ですので、電話と同時にファックス(FAX)を使う必要があるならば、デジタル回線にしましょう。

実は公衆電話にも「デジタル回線」と「アナログ回線」がある


最近は少なくなってしまった公衆電話ですが、公衆電話にも「デジタル回線」と「アナログ回線」があり、それぞれ区別する方法があります。

アナログ回線は受話器を上げてテレホンカード・又は硬貨(お金)を投入します。すると番号を押せばすぐに電話がかけれる状態になります。しかしそこで何も押さずに待っていると、「ツー」という音が聞こえてきます。そうすればそれは「アナログ回線」です。

ではデジタル回線はどう見分ければ良いのでしょうか。受話器をあげるところまでは同じですが、お金を入れたりテレホンカードを入れる必要はありません。そのまま受話器を上げるだけで「ツー」という音が聞こえてくればそれは「デジタル回線」です。

少し田舎に行くと、駅の近くに公衆電話が設置されていました。学生が電車に乗る前に自宅へ電話しているのでしょう。最近は少なくなってきましたが災害にも強いですし貴重な存在です。

他の回線で「ひかり電話」回線というのも聞くけれど・・・

現在ではISDNやADSLは少なくなり、光ファイバーを使った光接続が主流です。アナログやデジタル回線に比べて「基本料金」と「通話料金」が安いのが魅力です。簡単に言うと「ひかり電話」は電話回線ではなくインターネット回線という「IP電話」のことで、従来の電話と同じように使えてネットと同時に使う事が可能というメリットを持っています。

しかしデメリットとして、停電時に使えなかったりナンバーディスプレイのようなオプションをつけるのに、わざわざ工事や工事費が必要になってきます。

ダイヤル回線とプッシュ回線の違いについて

昔の電話番号の数字を回して入力する「黒電話」は、ボタン式でもジジジッっと音がする電話は「ダイヤル回線」接続になっています。ピポパッと音がする電話機は「プッシュ回線」接続です。確認方法は受話器を上げてボタン(番号)を押す(入力する)ことで判別することができます。

ダイヤル回線は「パルス信号」という方式が使われており、プッシュ回線は「トーン信号」という方式が使われています。これは情報を送るための方式という意味合いで使われています。ネット回線を使用するときに設定する「通信ソフト」で、パルスかトーンを選ぶことがあるので、ダイヤル回線の方は「パルス」を選び、プッシュ回線の方は「トーン」を選ぶようにしましょう。