缶ジュースやコーヒーの「プルタブ」と「プルトップ」の違いは、物と方法で意味が異なります

自動販売機やスーパー・コンビニへ行くと缶ジュースや缶コーヒーが販売されています。空き缶はリサイクルが出来て、資源なので集めて換金している方もいるくらいです。缶ジュースを開ける時は、指をかけて手前に引っ張り押し込んで飲みますが、これらの行為のことで「プルタブ」と「プルトップ」の意味が説明できます。

プルタブ式とは指を引っ掛けるところ?

出典:イージーオープンエンド wikipedia

空き缶や缶詰の上部にある指を引っ掛けるところを「プルタブ」と言います。しかし厳密に言うと日本では「プルタブ式」はほとんどありません。現在では「ステイオンタブ式」が使われています。「プルタブ式は」上記のように昔日本で使われていた開けたときに「タブ」が取れるタイプです。

日本では「ステイオンタブ式」がほとんど

プルタブ式と同じく開けるときには、タブを引っ張って金属を押し込みますが、取れることはありません。ジュースを飲むときも開口部は全てくっついた状態になるのが「ステイ」オンタブ式なのです。ステイ、つまり留まるという意味です。

ただし絶対に取れないかというとそうでもなく、何回も押したり引いたりしていると留め具がゆるくなり外れる場合もあります。

プルトップとは、開ける方式の事

プルトップとは別名「イージーオープン方式」とも言われます。その名の通り、簡単に開けることが出来るというもので、タブを引っ張って開ける動作を「プルトップ」と言います。

プルタブはその「部分の名称」を指して、プルトップはその「行為そのもの」を指す言葉、が違いになります。

大きい缶詰は「フルオープンエンド式」になっている

缶詰で良く見かけるものに「フルオープンエンド式」があります。これはその名の通り、上部全てを開けて中身を取り出すタイプの事です。例えば桃の缶詰やパイナップルの缶詰、とうもろこし・コーンの缶詰、いわしの缶詰などフルーツや長い保存が可能なもので使われます。

完全に開けきってしまうと、蓋が取れる仕組みになっています。手を切るくらい鋭くなっているため、子供には扱わないように気をつけねばなりません。

缶切りで開けるものは「スパイラル式」

コンビーフや特に保管期限が長い、非常食などに多いのが器具を使って缶を開けるタイプです。力が必要で開けるのに時間がかかりますが長持ちなのが特徴です。円を描くように開けることから「スパイラル」と呼ばれています。

震災時や被災時のカンパンでみかけますが、必ず缶きりとセットで保管して置くようにしましょう、他の開け方とは異なり長持ちする変わりに素手では開けられないからです。