「CEO」と「社長」と「代表取締役」の違いは権力の差?

会社には様々な役職があり、平社員から主任・係長・課長・部長など従業員はたくさんの名称があります。しかし会社の代表となると基本は1人だけで、社長と呼ばれます。しかし社長という意味でも、会社によって呼び方が異なります。どのような違いがあるのでしょうか、役割が異なるのか、権力が異なるのか、何なのでしょうか。

日本には様々な役職があります

会社によって平社員の上が係長であったり、常務や局長を置いていなかったりと様々です。

・副社長
・常務
・執行役員
・社外取締役
・局長
・部長
・次長
・課長
・係長
・主任
・平社員

中には「リーダー」「エグゼクティブマネージャー」など分かりにくい地位の役職も存在します。しかし会社のトップという意味ではあまり種類はありません。

CEOとは?

CEO(読み方はシーイーオー)とは「chief executive officer」の略です。これは「最高経営責任者」という意味で、主にアメリカなど海外の企業でのトップの方を指します。例えばiphoneでお馴染みのapple(アップル)では、ティム・クック氏がCEOです。(以前はスティーブ・ジョブズ氏)

似たような言葉にCOOというものもあります、これは「Chief Operations Officer」の略で、「最高執行責任者」です。経営の責任者と執行、つまりCOOは実務の責任者の為CEOが役職は上になります。

代表取締役とは登記が関係している

「代表取締役」は、商業登記されている人でないと名乗ることが出来ません。つまり会社の代表として契約をしたりする方です。代表取締役と名乗る場合は、まず会社のトップと見て間違いは無いでしょう。

取締役が複数存在する会社もあります。取締役の中の1番上が代表取締役なのです。取締役の代表という事になります。

社長は肩書きだけ

社長(President)というと部長や課長などより職責上の地位が上というだけです。雇われ社長も存在するわけで、1番トップという意味ではありません。ですので「代表取締役社長」というものが存在します。これは、先ほどの登記上の、つまり事実上会社のトップが社長という会社の経営の責任者、代表を兼ねている、という意味です。もっと簡単に説明すると代表取締役「兼」社長ということです。

海外でも活躍している会社では、代表取締役を使わずにCEOと呼んでいるところもあります。商社や外資系企業に増えています。

会長という言葉もあるけれど・・・

会長というものは社長が経営を退いた後になることが多くあります。会長として社長のアドバイザー的役割をしたり、実際の経営は社長が行い、社外の人脈や交流は会長が行う場合もあります。