少しでも休みが欲しい「週休2日制度」「隔週2日制」「完全週休2日」の違いとは

大企業・中小企業問わず、正社員やアルバイトに関係なく仕事の休みは体のバランスを取る為に必ず必要です。休日が少ないと「毎日しんどい・・・」と体が悲鳴をあげ、酷くなると鬱病など病気になる場合があります。仕事を探す時に企業の求人票を確認しますが、休日設定の箇所に3つの記載があります。週休・隔週・完全とどのような違いが出るのでしょうか、祝日や長期休みはどうなるのか確認しておきましょう。

最も「休みが少ない」週休2日制度とは

特に中小企業で多いとされているのが「週休2日制」です。これは1ヶ月に1回以上の割合で1週間に2回の休みがあるということです。休みが多いように見えても実はかなり休みが少ない、という形になっている場合が多いのがこの制度です。

1週目:2日休み
2週目:1日休み
3週目:1日休み
4週目:1日休み

例えば1週間に2日休みがあるのが1週目だけだとします。残りは日曜日しか休みがない場合も「週休2日制」となるのです。しかも祝日も出勤の場合もありますので、求人によってはかなり注意する必要が出てきます。月間の休みが5日というのはこういった場合に多く、個人の精肉店や土木や配達業者でこういった極端に休みの少ない求人を見かけます。

週休1日を切ると「労働基準法違反」となりますが、週に40時間までという縛りがある為、8時間労働の場合は通常は週に2日休みを入れなければなりません。しかし1日当たりの労働時間を8時間から7時間に減らす事で、土曜日も働かせられるという例外もあるのです。

場合によっては「週休2日制」より多くなる「隔週2日制」

そのままの意味で隔週、つまり2週に1週は2日休みの週があるということが「隔週2日制」です。1年は52週ですので、もう1日休みになる場合は52日、隔週なら26日です。(うるう年などで多少前後します)

【隔週2日制で祝日全て出勤】
52+26=78日~が休みになります。この数字はGW(ゴールデンウィーク)やお盆休み、年末年始の正月休みが無い計算の為、これ以下の年間休日数だと相当きついことが分かります。

先程の「週休2日制」は、1週間に2日休みの週が1ヶ月に1回以上と説明しました。つまり、1ヶ月で1週でも存在すれば週休2日です。1ヶ月に2週の週休2日が存在する「隔週2日制」は場合によっては、週休2日制より休みが多くなる可能性があるのです。

最も休みが多いのが「完全週休2日」

全ての週で2日の休みが確保されているのが「完全週休2日制」です。場合によっては祝日の出勤で土曜日が無くなる事がありますが、そうでなければ年間休日数は125日前後となります。求人票で完全週休2日制(土日祝)が最も働きやすいといえます。週休3日制のところもありますが、休むことで給与が少なくされれば元も子もありません。

1,000人を超える大企業では7割近くの割合で「完全週休2日」ですが、規模が小さくなるにつれ割合は下がってきます。年間休日数には有給休暇は含まれいため、新卒でも半年後に10日間の有給休暇が取れますので、それを合わせると135日前後といったところです。

週休・隔週・完全だけでは判断できない、年間休日数を見よう

完全週休2日制だから多いと考えるのは早計です。年間休日数を見ることが大事で、会社のカレンダーによっては祝日出勤や、年末年始が少なかったり特にサービス業では休みが極端に少ない場合があります。受ける前に必ず企業に電話やメールで確認しておきましょう。

特に注意したい仕事としては、定休日がほとんど無い「スーパーやコンビニ」、土日祝が稼ぎ時の「レストランや飲食店」、「放送業界やホテル」なども休みは少ないのが特徴です。「個人商店・町工場・製造業」も少なく、「遊園地や映画館」といったアミューズメントも他の人が休んでいる時に働くため、年間休日数が少なく設定されているのです。

月曜日と木曜日を休みにされて、友達や知人と休みが合わないなんてこともザラにあります。しかも火曜日と水曜日といったように、連続して休暇が取れるかどうかもサービス業では分かりません。日曜日に出勤するならせめて金曜日を休みにして、土曜日と2連休になどシフト制で希望がいえるなら工夫が必要です。

逆に多いところは、大手の自動車メーカーや家電・半導体メーカーに医療やリースのメーカーも休みが多いです。銀行や金融会社もきっちり休日は休みますので多いでしょう。

体を壊す休日数と残業について

1週間に1回しか休みがないと言うのは「きつい・しんどい」ものです。年間休日数の平均が105日と言われているので、それが1つの目安にはなりますが残業が多くなればもっと休みがないとつらいものです。休日でも疲れが抜けなかったり、家に持ち帰って仕事をしている小学校・中学校・高校教師といった学校関係者や保育園・保育所の先生もいます。

求人を確認する時は「年間休日数」が105日以上であるか、月間の残業時間が何時間かを予め確認することが自分の体を守る上で重要です。中には固定残業代を給料に含めて、月間給与を高く見せているところもあります。40時間残業代を含むとあれば、基本は40時間つまり1日の残業時間は2時間程はあると思っておきましょう。働かなくても残業代がもらえる、なんて甘い考えは捨てましょう。