あなたの人間関係は「血縁」それとも「地縁」どちら?意味と違いについて

現在の人間関係は希薄になっていると言われており、ネット社会においてフェイスブック(facebook)やツイッター(twitter)といったsnsへの横のつながりにシフトしています。一方で地方を中心に中国や日本では「血縁(けつえん)社会・地縁(ちえん)社会」という言葉が現在でも使われています。人と人との繋がりという意味では似ていますが、これらはどのような違いがあるのでしょうか。

血縁(けつえん)とは何か?

テレビドラマで血縁関係にあるものが・・・という使われ方をすることがあります。これは漢字の通り、その対象となる人物と「血の繋がりがある」人を指す意味です。父親と子供、母親と子供、親戚や兄弟などが該当します。

日常使われる言い方としては、例えば病院の健康診断で「血縁者」に病気の方はいますか?といった使われ方です。この場合の血縁者とは、通常三親等までを指します。

日本では江戸時代以降、特に血縁社会といって家族単位で行動したり血のつながりを重要視しています。

地縁(ちえん)とは何か?

地縁とは地は土地を意味しており、その土地の縁故(えんこ)関係を指しています。縁故とは、人と人との繋がり、関わりあいという意味です。今住んでいる県や市・町・村の友達や仕事仲間にお客さんや学校の方など。

職縁(しょくえん)と社縁(しゃえん)は同じ意味

最近では「職縁」や「社縁」という言葉も使われています。これは地縁を狭くしたもので、仕事の関係、会社の関係という意味を表しており、会社や仕事の仲間、団体、その法人そのものを指すのです。

繋がりが無くなる無縁社会がきている

縁がない、つまり無縁(むえん)社会が日本にも来ています。これは繋がりが無い単独での活動や、縁もゆかりもない関係という意味です。孤立や独居老人など社会問題にもなっており、地方や都会問わず人間関係が希薄になり、価値観が変わってきているためです。

結婚しない方も増えているということは子供がいないことでもあり、将来は弔う方もおらず無縁仏になったり、不況や治安の悪化で横の繋がりが無くなってくるといった理由もあります。本来であれば地域全体でその土地を活性化させるはずが、子供に声をかけると不審者に見られる場合もあり、関わりを持つ頻度も減ってくることが無縁に拍車をかけているのかもしれません。