世の中には利き腕が右であったり、左であったりと異なります。野球でも右投手がいたり、左投手もいれば、サッカーで右足でゴールを決めたり、左足でゴールする選手がいます。実際に日本で過ごす場合は、どちらが良いのでしょうか、また後から変更することは可能なのでしょうか。
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右利きと左利きの比率割合
世界中の過半数が右利きという事実は周知のことですが、左利きはどのくらい存在するのでしょうか。一説によると10%、一説によると5%など国や調べ方によって様々ですが、概ね5%から10%であると推測されます。
その国や地域が矯正をするかしないかや、文化の受け入れの間口が広いところでは差別や区別をされることなく、比率は多めに存在します。
右利きと左利きはいつ決まるのか?
まず可能性としてあげられるのは遺伝です。両親が左利きだった場合は、左よりになる場合があります。生まれて半年くらいは、どちらも同じ動きが出来る「反射反応」という時期になります。1年経過までにはおおよその利き腕が決まるので、どちらになるかはこの頃の子育て次第となります。
脳が発達すると、左右で異なる命令を出すことが出来るので左右の手に違いが生まれる事になるのです。それが利き手が決まる、という事です。
左利きの方が何かと苦労する?
何から何まで右利き用に出来ているので、左利きの方は苦労が絶えません。小学生の頃に経験することですが、「はさみ」が右利き用の為工作などをしにくいという経験があります。子供が左利きの場合は、左利き用のはさみを持たせましょう。
電車の「改札口」を見てください。ほぼ右に切符を入れるように設計されています。そうすると手をクロスさせなければ入れることは難しく、無理やり右手で入れるとストレスが溜まります。
他にもパソコンのキーボードやマウス、テンキーなども右利き用が多いため、苦労をします。そして文字を打つだけでなく、書く際も手が汚れることになります。
極めつけは「急須」は左手で注ぐことは出来ません。ほぼ右利き用なので、無理に逆で入れようとするとこぼしたり火傷する恐れもあります。
他にもバッティングセンターやゴルフの打ちっぱなしでは、右利き用の場所がほとんどなので見つけるのに苦労します。
左利きの方が大切にされる?
では左利きは悪いことばかりなのでしょうか。実は得なこともかなり多くあります。
野球やサッカーなどのスポーツでは、人数が少ないのをいいことに相手に対して有利に立つことができます。なぜなら相手は右利きとしかほとんど対戦経験がありません。その際に左が出てくると、圧倒的有利に立つことができます。
右利きの人は左を使いませんが、左利きの人は右利きの社会で右手は良く使います。そうすると、両手を駆使するので右脳も左脳も活性化しやすいといわれているのです。
理科系の天才に限っていえば、「左利きが多い」といわれています。アインシュタインが左利きだったかどうかは判然としませんが、「理科系の天才=左利き」という人さえいます。
理系の天才は左利きが多いという説もあります。優秀な人材ほど左効きが多いというデータもあるので、IQの高さは左利きの方が高いと言われています。
右利きから左利きへ、左利きから右利きへ
昔は日本の社会でも矯正がされたことがありますが、今はその必要がありません。確かに苦労をすることもありますが、重宝されることもあり現在の日本では受け入れてもらえる社会になっています。逆に左利きがカッコイイと言われることもあります。
無理やりなおそうとすると、脳に負荷がかかり非常にストレスがかかります。子供の頃は特にストレスのかかるようなことはさせず、伸び伸びと育てるようにしましょう。
左利きは寿命が短い?
左利きの人間は寿命が短いと言われている事があるそうです。しかし科学的根拠も無ければきちんとしたデータもありません。数が少ないデータというのは、極端なデータに仕上がることもあり、気にしないようにしましょう。
利きはいろんな箇所にある
利き手、利き足以外にもいろいろな箇所が存在します。利き耳や、利き目などどちらのほうが見やすい、聞きやすいかといい、人によって異なります。
左利きの偉人
アレクサンダーやジャンヌダルク、レオナルド・ダ・ヴィンチやナポレオンにニュートンやバッハにトーマスエジソンまでいます。チャップリンやピカソも左利きです。最近の著名人ではアメリカのビルゲイツやオバマ大統領も左利きと、左利きは歴史を変えるほどの偉大な人物が多いのです。