音楽の木管楽器には「フルート(Flute)」「オーボエ(Oboe)」「クラリネット(Clarinet)」「ファゴット(Fagotto)」などが存在し、それぞれ吹き方や音域に特徴があります。オーケストラでも使われるこれらの楽器は演奏会でよく見かけますが、特にオーボエとクラリネットの違いが分かりにくくなっています。音を聞けばすぐに分かっても、デザインがよく似ているのです。
オーボエとは
オーボエの形は上記画像をご覧下さい。オーボエとは円錐形をした木管楽器です。下の方は漏斗の形状をしていて、上部にあるリードを吹いて音を鳴らす縦笛で、落ち着いた音色が特徴です。主にオーケストラで用いられ、長さは約70センチメートルです。
リードの差し込み加減で音の高さを微調整するため、木管楽器の中でもっとも音律を変えにくいのが特徴です。ほとんど場合は、アンサンブルで主旋律を受け持つ主要楽器となります。
クラリネットとは
クラリネットの形は上記画像をご覧下さい。クラリネットは円筒形をした木管楽器です。上部にあるリードを吹いて音を鳴らす縦笛で、音域は広く表現力が豊かなのが特徴です。その音域の違いにより、「ピッコロ」「クラリネットからバス」「クラリネット」までありますが、最もよく用いられているのは「ソプラノ・クラリネット」です。その長さは約67センチメートルあります。
見た目で分かる違いとは
「オーボエ」と「クラリネット」のデザインの違いを把握するには、いくつかの見るべきポイントがあります。楽器の口元に当たる先端部分がストローのように細長くなっているのが「オーボエ」です。楽器の下のベルと呼ばれる穴が段々と広がっていっているのが「クラリネット」です。
これらの見た目の違いを確認するだけで、瞬時にどちらの木管楽器か把握することが出来ます。ではその他の音や演奏の仕方の違いについて確認してみます。
オーボエとクラリネットの音や楽器の違いとは
「オーボエ」と「クラリネット」の違いはまず「リードの枚数」です。オーボエは2枚リードで音を出しますが、クラリネットは1枚リードで音を出します。
もう1つは「移調楽器かどうか」の違いがあります。移調楽器とは、譜面上の音階とは異なった音階で演奏する楽器のことを言います。クラリネットは移調楽器ですが、オーボエはそうではありません。
オーボエの相場は学生レベルで価格が30万ほどし、演奏会やプロレベルとなると数百万円するものまであります。有名なヤマハをはじめ中古も出回っていますので、オークションや専門ショップで安く購入することも出来ます。
クラリネットの相場は学生レベルで10~20万円程ですが、それ以上の演奏会やプロではオーボエと同じように100万といった価格まで上を見ればきりがありません。学生の吹奏楽で購入する際は、先生と相談して選びましょう。