天候が急に変わったり大雨になったり吹雪いてきたりと、天気予報を見ていると低気圧・高気圧という言葉が飛び交います。気圧が低いか高いかという事は分かりますが、これってどういう意味なのでしょうか。台風が発生する時にも良く聞くこの言葉、爆弾低気圧などの意味は破壊力が異なるのでしょうか。
低気圧とは?
周囲より気圧が低くなっている部分を、低気圧と言います。気圧が低くなっていると、その中心に向かって空気や風が流れてきます。その流れてきた空気・風が空へ向かうといわゆる「上昇気流」というものが生まれます。基本的に上昇気流が生まれると、そこには雲ができて雨が降りやすくなります。
少しの風が入ってきたくらいでは大したことはありませんが、大量の空気・風によって作られた上昇気流が発達すると、大雨や大洪水などを起こす可能性が高くなります。
高気圧とは?
高気圧とは低気圧の逆で、風が上から下へ流れておりこれを「下降気流」と言います。下降気流が出来ると、雲はほとんど出来ません。高気圧の場所では、天気の良い日を過ごすことができるのです。逆に良すぎる日が続くと日照りや水不足も心配されます。
爆弾は低気圧に使われる
よく爆弾低気圧という言い方をします。これは低気圧がものすごく発達して、猛吹雪や暴風雨になったことを「爆弾」という言い方で使われます。天気は大荒れで場所によっては出歩くことが危険になり、電車やバス・飛行機などの公共交通機関に影響が出ます。
低気圧になると頭痛やめまいが起こる?
低気圧になると「頭痛」「めまい」「眠気」「だるい」と感じやすい方が多くなり体調不良を起こしやすくなります。朝起きて今日は体調が優れない、気持ち悪いといった経験多いのではないでしょうか。
天気が悪いときに頭痛になってしまう人は意外と多いそうです。「低気圧頭痛」という現象で、その名の通り気圧が低くなってくると起こる頭痛です。天候の変化(雨、台風などの低気圧)、急激な温度差などが偏頭痛を発生させる原因となります。特にもともと頭痛を持っていると低気圧で頭痛発作になることもあります。なぜ低気圧で頭痛になるかというと、頭の中で起きている血管の状態に問題があるからです。酸素が薄くなったり、頭蓋内の脳・血管・末梢神経が圧迫されることによって頭痛が生じると言われています。
出典:間柴医院
登山をして頂上や上のほうに行くにつれて、頭が痛くなるのと似ています。気圧が低くなり、酸素が薄くなり血管などが圧迫されて起こるというのです。